Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

オークスの展望-その3

2012-05-16 09:17:00 | G1
オッズバランス編。
寸評。

桜花賞組。

1着ジェンティルドンナ。
一頓挫あったチューリップ賞とは出来が一変。
完璧な仕上がりを勝利に繋げた。
位置取りも追い出しもスムーズで何もかも巧くいった快勝だった。
ただ、個人的には腹が巻き上がえる寸前。
劇走の反動が残りそうに思えるくらいのメイチの仕上げ。
岩田はまだ伸びしろがあるとレース後にコメントしていたが、将来性という意味での
伸びしろはは別にして、オークスは反動はありそうな気がする。
一応、中5週と間隔はあるのと、中間は順調に調整されているようだが...
不安材料は他にもあって。
距離が伸びて良いのか微妙。
姉が先週ヴィクトリアマイル2着ドナウブルー。
マイラーであり、自身もマイルしかレースをしていないし、いかにもマイルが合いそうな
レースぶりをしている。
同世代同士の3歳春のレース。距離適正より個体能力がモノをいう可能性もあるが、
不安材料には違いない。
それと姉妹(母系)の系統だけでなく、父ディープ産駒は驚異的な活躍は凄まじいが、
G1に限れば、マイルでしか勝ち馬を出していない。
先週のヴィクトリアマイルも2,3着と勝ちではないがマイルで好走している。
もちろん、たまたまであり、来週はダービーにワールドエースも居ることもあるし、
近いうちにマイル以外のG1勝ち馬を出すだろう。
ただ、ディープの瞬発力が活きるのはスピードが活きるマイルくらいがベストなのかもしれない。
逆に瞬発力がありすぎるので距離が伸びると能力が落ちるとも言える。
あとは乗り替わり。
乗り替わる川田が云々ではなく、G1を勝った騎手が乗れないのはリズムが来るって何かと痛いはず。
枠順などにもよるが、おそらく慎重に乗らざるおえないから、後方で脚を溜めるレース。
メンバー的に強力な先行馬不在。
しかも距離不安は全馬共通ともいえるからスローは必至。
この2週同様前に居ないと苦しいことが予想されるだけに、展開的にも微妙である。
桜花賞はすべてにおいて巧くいったレースともいえるが、今回は何かと不安材料がありそうな気がする。
1番人気を争う立場。
オッズバランスは確実に悪いと思われる。

2着ヴィルシーナ。
桜花賞は流れに乗って好位追走。
ジェンティルドンナの決め手に屈したが、マイルは距離不足なタイプ。
上々の内容だろう。
この馬もディープ産駒だが先行脚質の関係もあるが、瞬発力タイプというより長く良い脚を使うタイプ。
またデビューから1800m以上を中心に使ってきているから距離延長の融通性が見込める。
また、好位からレースが出来るのも展開的に有利に働く可能性もあり、今回は
ジェンティルドンナよりも何かも好条件が揃っているように思える。

3着アイムユアーズ。
おそらく将来はマイル以下を中心に使われる馬。
特に現状は1400mベストなタイプ。
阪神JFも桜花賞もマイルが微妙だったが、距離適正以上に、同世代ではトップレベルの
個体能力で凌いで好走してきた。
一度も崩れていない実績も優秀で、タフな展開にならなければ、今回も好走する可能性はありそう。
近年でも距離持ちしなそうなタイプの馬が固定能力で好走してしまうのがオークスである。
掛かっていくような馬でなければ、これまでの馬の実力は評価を下げる必要は無いだろう。
今回は4,5番人気程度。
実績を考えれば不当な人気下落する立場になりそう。
オッズバランスは良い。

5着メイショウスザンナ。
マイルの流れに対応できなかったというレースぶり。
これまで目立つ成績、内容もないが距離延長はプラスになるタイプだろう。

8着トーセンベニザクラ。
G1では頭打ちな印象は否めない。
ただ大きく負けているわけではない。
東京は実績があり、条件的には桜花賞よりは向くだろうから、この辺に活路があるかもしれない。

9着パララサルー。
後方から上り2位の34.4で追い込んできた。
まったく見せ場はなかったが潜在能力の高さの片鱗を見せた。
桜花賞は調教過程の失敗だろう。
早めに栗東入りしながら、速い調教をすることもできず(最終追い切り坂路60秒台)。
当日も10キロ減。
力を出せる状態に持って来れなかったのがすべてとも言えそう。
今回は2週前から美浦坂路でタイムも出しているし、前走よりは遥かに状態は良いのではないか。
この馬もディープ産駒で切れるタイプ。
これまでの話の流れで言えば、距離延長が良いタイプではないのだが、
こちらは確実に人気がない立場。
また、勝つという意味ではなく、2,3着ということならば、期待しても良さそうな能力がありそう。


フローラS。

1着ミッドナイトサマー。
この2走のレースぶりはかなり強い。
特に前走は見事だった。
フローラSで強いレースをしていれば、オークスでも好走は可能なのが近年のパターン。
また今年の場合は、桜花賞組が絶対的な強さがあるかは疑う余地もある。
問題は前走は出走権を取りに勝負したレース。
レースも使い込んできている。
消耗度、ダメージがないか?は気になるところ。
フローラSのパフォーマンスを出せれば上位争い可能だろうから、馬の出来がカギ。

2着アイスフォーリス。
距離は2000m以上でこそのタイプ。
距離適正は高そう。
逆にG1で勝負できるほどの速い脚が使えるタイプでもなさそうだから、
崩れないタイプだが入着級という感じか。


その他。
忘れな草1着キャトルフィーユ。
レディアルバローザの半妹。
血統の筋は通っているが、先行するとしぶといタイプだが切れる感じがしない。
これもディープ参駒だが、こちらは悪い意味でディープの切れ味が伝わっていない印象。

NHKマイルC7着。
桜花賞をアクシデントで回避となってしまったために、NHKマイルCからの異例のパターン。
一応、NHKマイルCは叩き台で狙いは今回のオークスだろうが、
オークスを狙うならば、じっくり調教で仕上げて直行する方がベターだと思うから、
このローテーションは好感が持てない。
また、後の桜花賞馬に完勝したチューリップ賞を評価する向きもあるが、
チューリップ賞は特殊な馬場でこの馬が嵌ったレース。
圧勝だったが、それがジェンティルドンナなどとの能力差とは到底思えないし、
トライアルだけ妙に走るトライアルホースのタイプの印象の方が強くG1級とは思えない。
その割りにNHKマイルCは7着と頑張ったが。。。
人気は読みにくいが、伏兵的な人気になるようなら軽視で良いだろう。