功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

「特段の事情」は国民の不信を増幅させる。(2021-01-14 17:38:36)

2021-01-14 18:55:45 | On the Road
▼きょう1月14日木曜午後に、自由民主党の本部で開かれた外交部会は、通常は1時間のところ2時間に達しました。
 ビジネストラック・レジデンストラックについて菅総理がきのう、「一時停止」と表明されたことを、多くの議員が評価しつつ、強い懸念が残っていると発言する議員がとても多かったからです。
 ぼくは、次の2点を問いました。

( 1 ) 2月7日に国内の緊急事態宣言が仮に解除されても、海外から、特に変異種ウイルスの流入を防ぐのは別問題だ。ビジネストラック・レジデンストラックの完全停止を、それ以降も続けるべき。

( 2 ) 菅総理の「一時停止」表明は一歩前進だ。しかし、日本への入国をようやく全面的に止められたはずの中国、韓国をはじめとする外国人が「特段の事情」があれば別、となっているのは国民の不信を増幅させる。
「人道上の理由」などという漠たる説明ではまったく足りない。一体なにが「特段の事情」なのか明示せよ


▼写真は、今回も杉田水脈代議士が、気づかないうちに撮って、部会を開いているうちに送ってくれました。
 密を避ける席の設営になっているために、参加議員が少なめにみえるかも知れませんが、実際には熱心に参加している議員が多かったです。




 国会がまだ召集されていなくて、選挙が間違いなくある年の1月半ばの外交部会にしては、政治記者時代からの長い現場経験を通じても、盛況だと考えます。
 そして上記の2点について、共通する意見を仰る議員が圧倒的に大勢でした。

▼政府の行政官 ( 官僚 ) たちは何と答えたか。
 基本的には、ムニャムニャに近かったですが、脂汗を流しながら答えている気配もありました。
 脂汗・・・必ずしも本心と一致はしていない、という意味です。

 気の毒、というような甘い言い方はすべきではありません。
 しかし行政官のなかにも、政府の公式な姿勢と違う考え方もあることを知っていますから、これまでと同じく、水面下で一致点を探し、より良い方向、ましな方向、ちいさくとも光のある方向にじりじり進んでいくように身を砕きます。




▼実は・・・公務にも難交渉にも原稿執筆にも取り組みつつ、人間ドックで検査を受けていました。
 万事が同時進行の日々ですが、さすがに、これはちとキツイ。
 
 人間ドックの最後に、麻酔ではないけれど鎮静剤を使用して、苦痛の大きい検査をふたつ、やりました。
 人間ドックは毎年、必ず受けています ( もちろん、すべて自費 ) 。
 去年はこの鎮静剤が効いて、苦痛をほとんど感じなかったのに、今年はなぜか、苦痛が烈しくて、しかも検査の場からこの外交部会に直行していますから、頭がややふらふら。
 その状態で、おのれを励まし、政府側に問うているところです。

 しかし、ま、何が何でもすべて同時に進めるしかありませぬ。
 国会はあと4日で召集され、長い通常国会の開幕です。
 その召集までに人間ドックをやっておかないと、きっとやれないままになるから、難交渉をやりながらのドック入り。
 いわば潜水艦か戦艦がドックに入っていながら、海にも出て戦うようなもの・・・とは、ちょい言い過ぎですね。
 そんなかっこいいものじゃないです、もちろん。
 ふひ。
 だけど、看護師さんもお医者様もさりげなく協力してくださって、助かりました。

▼この外交部会では、ビジネストラック・レジデンストラックの問題だけではなく、韓国が突如、日本のEEZ ( 排他的経済水域 ) での海上保安庁による海洋調査を妨害する挙に出たり、中国がまたしても、尖閣諸島で不埒な侵犯行為をしたり、といった重大な問題も議題となりました。
 ぼくはその議題でも、佐藤正久外交部会長の許しを得て、発言しました。

 1枚目の写真で、ぼくの手前にいらっしゃるのは、ながい盟友の衛藤晟一 ( せいいち ) 前領土担当大臣です。
 大臣経験を踏まえて、尖閣諸島について、とても大切なことを発言されました。勇気ある発言だった思います。

 いつものように、明日金曜には、新動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の新しい分を収録します。
 そのときに、この外交部会の様子も、具体的に、赤裸々にしっかりお話しします。
 明日1月15日の夜に、新しい収録のうち1本目はアップされる予定です。





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来月2月の20日に予定されている独立講演会@神戸について(2021-01-14 05:30:53)

2021-01-14 08:43:00 | On the Road
▼来月2月の20日に予定されている独立講演会@神戸について、緊急事態宣言が兵庫県にも発出となったことを踏まえて、主宰者の独立総合研究所から連絡がありました。
 そのポイントは以下の通りです。



( 1 ) まず、緊急事態宣言は一都三県のみならず京阪神などにおいても2月7日に解除が予定されているので、2月20日開催の独立講演会@神戸は、募集を開始しました。

( 2 ) 再発出された緊急事態宣言によるイベント制限は、収容者人数・収容率を絞り込むこと、飲食を伴わないこと、密にならないこと、講演者と受講者の距離を確保すること、換気を確保すること、消毒を実施すること、マスク着用や手指の消毒を義務付けること、開催の時間帯を限ることなどすべての要請される、あるいは期待される項目について、独立講演会@東京を含めて独立講演会ですでに、完全に実行されています。
 すなわち緊急事態宣言下であっても、その求める基準を例外なく満たしています。

( 3 ) 新型コロナウィルス ( 武漢熱 ) による不安や混乱、アメリカ大統領選挙の問題、中国による尖閣諸島への侵犯、国土の買収、習近平国家主席の来日問題、韓国による竹島の不法占拠、国土の買収、虚偽の少女像や国際法違反の判決など極端な反日活動のさらなる活発化、北朝鮮の異変と拉致被害者の救出・・・といった重大にして緊急の課題が山積するなか、志ある国民に独立講演会で詳しく話してもらいたいと考えますから、今回も、講演の受託を要請します。

▼ぼくは、この連絡を子細に点検し、公正と判断し、委託をお受けすると回答しました。

▼何度も申しあげていますが、ぼくは西暦2016年夏の参院選の途中、選挙結果を見る前に、独立総合研究所の代表取締役社長・兼・首席研究員を退任し、創業者株も無償で返上して、独立総合研究所から完全に退いています。
 その後、独立講演会や、会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) の企画・取材・執筆、現場を回るインディペンデント・クラブ ( IDC ) の集会への参加などを、新体制の独立総合研究所から委託され、遂行しています。
 したがって独立講演会についても運営には一切、タッチできませんし、していません。受託して講演することだけが不肖ぼくの任務です。

※ なお、主宰者の独立総合研究所の許可を得て、2月20日の独立講演会@神戸の募集要項を抜粋して、下掲しておきます。


第110回 独立講演会@神戸 (2021年 2月20日 : お申込みの受付を開始致しました)

講演日】
2021年2月20日(土)
【スケジュール】
受付:13時00分~14時00分
講演:14時00分~18時30分
※講演中に20分程度の休憩あり。共用部分の消毒を行います。
【講演内容】
日本は敗戦後75年にわたり、自律・独立なき世界に甘えてきた。だからこそ、この危機にぼくらの祖国は甦る。一緒に考えよう、一緒にやろう その11

【会場】
神戸芸術センター 芸術劇場(指定席) 参加人数は会場定員の50%まで
神戸市中央区熊内橋通7-1-13
神戸市営地下鉄・JR山陽新幹線『新神戸駅』より徒歩5分
詳しくは、こちらをご覧ください。

【受講料】
一般 5,000円 / IDC(インディペンデント・クラブ)会員 4,000円(税込)

【申込期間】
2021年1月13日(水)正午~ 2021年1月29日(金)13時
申込期間内のみ、お申込みを受付致します。

【申込方法】
「申込フォーム」ボタンをクリックし、リンク先のページよりお申込みください。
※「申込フォーム」へ入力される前に、必ずページ下の【新型コロナウイルス感染予防対策】までお読みください。



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官僚組織との交渉において、和田さんが隠れた調整役を担ってくれていました。(2021-01-13 23:17:28)

2021-01-14 04:30:00 | On the Road
▼ご存じのかたが多いと思います。
 菅義偉総理が今夜、1月13日水曜の午後7時からの記者会見で、中国、韓国をはじめ特定の外国から実質的に無検査でビジネスの名のもと入国を受け容れてきたことを、「一時停止する」と表明しました。



 ぼくと護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) は、仮に2月7日に緊急事態宣言が解除されても、ビジネストラック・レジデンストラックを元に戻すべきではないと主張しています。
 その時点で、外国人がビジネス ( 商用 ) を名乗るなどして入国できることになれば、2月11日に中国の春節、つまり旧正月となることも重なって、どっと中国の人々が溢れて感染のリスクが一気に高まることになるからです。
 そのリスクには、変異種ウイルスによる市中感染の危険性も含まれます。

 ですから、今日の菅総理の方針転換も、一歩は前進したということです。
 万々歳ではありません。

▼一方で、昨年からずっと「ビジネストラック・レジデンストラックによって中国、韓国をはじめ特定の国から実際にはフリー入国があるのはおかしい」という動きを続けてきた立場からすると、やっと、一部とはいえ実ったという実感はあります。
 不肖ぼくの動きは、ほかのあまりにも多種多様で数多い課題と同じく、表の動きと、水面下の動きの二本立てであり、表と水面下それぞれも重層的にたたみ掛けるということでした。

 今回のビジネストラック・レジデンストラックの停止・中止については、表では、護る会が総理へ「完全中止」を求める提言を、官房副長官を通じて渡しました。
 この官房副長官の公平な理解が、非常に意義を持ちました。
 水面下では、閣僚を含む政権中枢に直に働きかけ、議論を繰り返して、そして閣僚らが総理に本気で諫言 ( かんげん ) なさった。これは大きかったです。
 ぼくは今夜、これら閣僚らに感謝の電話をしました。
 また同じく水面下の動きとして、外務省、法務省、厚労省の行政官 ( 官僚 ) たちと、これも直接に議論を重ねて、実務者の姿勢を変えようと努めました。
 そのなかには、1月2日に脳内出血で突然、世を去ってしまった和田幸浩・外務省総務課長 ( 当時 ) がいました。
 いや、ぼくの官僚組織との交渉において、和田さんが隠れた調整役を担ってくれていました。まさしく名捕手でした。
 外務省内で秘かにぼくと共感して、かつ公平に、事態の改善に努めてくれたのでした。

 こうして現職の大臣 ( 閣僚 ) から課長級あるいは課長補佐・係長のお役人まで、共鳴してくれるひとびとが、見えざるところで連携してくれたことが、トップの転換に繋がりました。

 あらためて、どんなに苦しくても日々、昼も夜も朝も地道に、知られざる努力をするしかない、それだけが政府や自由民主党を内側から変えることに繋がる、それを現場で痛感しています。
 菅総理が表明なさったのは「一時停止」ですが、その理由として「国民の不安が高まっている」と明言されました。
 そこに、ぼくらの提言が浸透していることが、それなりに伺えました。

▼しかし、このエントリーのタイトルに記したとおり、「やっと一歩は前進」・・・に過ぎません。
 これからも、さまざまな罵声に、黙して耐えつつ、この一本道を進みます。
 謙虚、それがキーワードです。

 盟友のなかの盟友、山田宏・護る会幹事長が喜んでくれたのが、ちと、うれしかったです。
 さぁ、ここからです。
 わずかに光は射しても、これからも罵声に直面していくでしょう。
 なにごとも簡単にはいきません。まったくいきません。だからこそ諦めずに動いているところへ、「何も実現していないじゃないか」という罵 ( ののし ) りが、これからもふりかかる。
 それがこの世です。
 どうということはありませぬ。




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