普通の人は反対語を安全と答えるリスクの本質は、不確実性であって、反対語は安全ではなく確実性、見通しの確かさのこと。
リスクを危険と限定的に狭い意味で使おうとすることに慣れていると経営の舵取りを誤ることもある。
ここが旧日本人と新日本人を分ける大きな分岐点である。危険を避ければ成長できる、平穏な将来が保証されると信じてきたのが、戦後70年間の日本人の抜き難い成功モデルである。
昭和の後半はそういう時代だった。
ごくわずかにリスクをとってマネジメント上の決断した人々がいるが、
ヤマト運輸の二代目、再創業者小倉 昌男は例外に属する。
組織全体が経営者やリーダーの選択するリスクを許容していたわけではない。普通はそういう分子は組織からふるい落とされる。そうやって戦後の日本は出来上がってきた。