公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

who is WHO?

2020-04-05 19:45:00 | 今読んでる本
倉山満の『トップの教養』によれば、トップの役割は、平時を有事に切り替えること。
四つの役割がある。
①切り替える決断
②情報評価
③決心
④戦機の決定
四つあると言うのが違和感を感じるほど、この四つは一体のもの。
織田信長において一体である根源が何かと言うと、世直しという最終ゴールだ。
最終ゴールなしにトップの属性を集めてみても意味はない。トップは人間である。有限である。遠いゴールほど言うまでもなく困難で、誰もついてこない。そこが矛盾していても苦しい道を選ぶ苦痛を吹き飛ばすのがゴールの意義の普遍性、歴史性の認識と自覚である。美濃を獲得してからの織田は豊かな土地で商工の地の利のある推定111万石の大企業である。苦しい道を選ぶ必要などなかった。






高橋洋一
厚生労働省が3月31日に発表した2月の有効求人倍率は1.45倍(季節調整値)と、2年11ヵ月ぶりの低い水準になった。

今年1月には1.49(前月比▲0.08)、2月は1.45(前月比▲0.04)だった。2ヵ月間の低下幅▲0.12は、ここ30年間では、リーマンショック後の2008年12月-2009年2月の▲0.14に次ぐ低下幅だ。2月の統計数字はまだ「序の口」

厚労省は「この1月から、企業の出す求人票の記載項目を増やした影響」という。それもあるだろうが、今年1月と2月の低下は、昨年10月の消費増税により景気の先行きが危うくなったからだろう。コロナショックは基本的には含まれていないのに、このありさまだ。

というわけで、2月の統計数字はまだ「序の口」だ。コロナショックの悪影響が出てくる3月、4月の統計では、どえらい数字になる予感がする。リーマンショックを超える悪影響があるのは確実だ。


このような情報に接して、言葉上の果敢にという安倍晋三の第二次政権は決断も決心もなく、勝機を失っている。


歴史を勉強するのは弱い者の知恵である。武家政治がグダグダしながら700年も続いたのは何故か?それは天皇が軍事の分野での専門性を早々と手放してしまったからだ。人々が一様に迷信深いうちは権威は変わらないのでそれでもよかったが、別の文明がやってきてはもうダメだって見てわかる。精神的に完全降伏したから外国による維新が成立した。決心も決断も無かったが勝機だけは先人が理解できた。故にリーダーなき明治維新が成立する。

四つの入り口のどこから入ってもいいから平時と有事の切り替えをして安倍晋三内閣は持てる力を結集する時だろう。この困難に日本の勝機を見出す歴史的慧眼を持つべきだろう。


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