公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

今読んでる 『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』山田敏弘

2019-02-07 19:22:55 | 今読んでる本
《ケネディ暗殺事件にまつわる話もあった 。野口は 、ケネディが死亡するまで準備を進めている間に 、局長室で 「彼 (ケネディ )には死んでほしい 。そうすれば世界的に有名人になれるぞ 」と微笑んでダンスをしたという 。これを報じた 『ロサンゼルス ・タイムズ 』は 、 「野口 、 『死のダンス 』で非難される 」と見出しを打っている 。事実なら本当に頭がおかしいだろう 。また 、証言台に立ったホリンジャ ーに至っては 、野口は 、 「精神的に病気である 」とまで言った 。ただホリンジャ ーは野口に 、検視局長を辞める代わりに病院の仕事を用意すると言っていたはずだ 。精神的に病気である医師を病院に就職させるということ自体 、ホリンジャ ーのロジックは破綻している 。さらに野口が薬物に依存しているという証言まであった 。しかもその証言をしたのはロバ ート ・ケネディの解剖にも立ち会ったハ ーバ ート ・マックロイ補佐官だった 。だがアイザックの反対尋問で 、野口が飲んでいた薬は 、舌に出来た傷がなかなか治らないために飲んでいたビタミン剤であることが判明する 。とにかく 、一事が万事こうであった 。メディアはまるでお祭り騒ぎだった 。新聞社は笑ってしまうような証言の数々を逐一報じた 。 『ロサンゼルス ・タイムズ 』の 1面を飾る事も珍しくない 。野口は常に記者に追いかけ回され 、記者会見を何度も行った 。テレビカメラも毎回 4 、 5台は法廷に入り 、ニュ ース番組で裁判の内容が大々的に伝えられた 。テレビのライト数台が 、公聴会で座る野口を照らし続ける 。カメラの砲列 、ばかばかしい証言 、時に笑いに包まれる法廷 。まるで法廷ショ ーの様相だった 。》



トーマス・野口の遺言
トリカブト毒アコニチンの結晶

意外だったというか、知らなかったが、トーマス野口は日系米人ではなく日本人だった。日本からどんな支援があったのだろうか?
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