今年の5分の4終わった。もうおでんの季節。
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《経済的動物の鬱とは損失に無感覚な状態か、損失が意味を持たないくらい自分の短命を意識した時の状態、こういう言葉があれば良いのだが、損失アパシーである。消費して欲しければ、『関節はどんどんする減る』とか、『マンションの価格が底値』だとか、消費しない場合の損失を意識させるのが宣伝のコツであるし、企業や小売り営業は毎日そういう宣伝をやっている。自分が損したなあと思い出せるうちは鬱からは遠い。しかし損失が起こる前に損失を意識する基準は大衆のわれもわれもというムードが大きく関わってる。終いには儲け損ねも損失と言い出す。経済的動物としての大衆とはそういうもので振り返ると必要であっても流動性のない住宅やマンションなどを手にしている。》と7月に書いた通りの雨不況になりそうだ。
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《第一生命経済研究所首席エコノミスト・永浜利広氏「冷夏なら消費減退」
2018年10月に景気の山があったと考えており、足元も反転の兆しは薄い。ただ、反転の芽がないわけではない。》《メカニズムとしては、日照時間が1割減ると個人消費は0.6%減る。93年並だとすると個人消費を約1兆円下げる可能性がある。10月には家計の実質的な負担額が2兆円超とされる消費増税も控えている。》という。
人間陽に当たらないと消費行動が消極的になる。しかも前にも書いたが、日本人は損失アパシーに陥っている。LNG輸入で三兆円毎年失っても原発再稼働したくないらしい。病多くして未だ慷慨を知らず。
余剰消費はこの資本主義社会のエネルギー源だが、ケインズの手元流動性選好理論LPTに従えば、流動性の低いものに現金を交換するハードルを超えるには金利に相当する利得(あるいは確実な将来損失の回避)が消費側に無ければならない。
投資先のウィーワークを巡る悪材料が相次ぎ、ソフトバンクグループの社債保証コスト(CDS)が上昇基調を強めている。
CMAによるとCDSは239.5bpと1月中旬以来の高水準を17日付けた。これに先立ち新規株式公開(IPO)を撤回したウィーワークに50億ドル(約5437億円)程度を緊急支援する計画が明らかになっている。100億ドル(約1兆1000億円)以上を投資するウィーワークのIPOに暗雲が立ち込めた9月中旬あたりからCDSの上昇は加速した。日本企業128社の平均CDSは17日、横ばいの47bp。