無神論の国や社会は必ず滅びる。なぜならば、忠恕の恕のない社会において、法の及ばない世界を支配するのは、暴力しか残らないからだ。
国柄のない国や目的だけの社会集団には、忠にして恕の度量の実現は難しい。それでも権謀のマキャベッリは忠恕を教えていないわけではない。しかし日本人が求めるものよりは数段下位の忠恕、一種の施し、憎まれないための施しである。忠恕の恕は、施し→救済→保護→啓蒙→赦しという順に文化レベルが上がる。
国柄のない国や目的だけの社会集団には、忠にして恕の度量の実現は難しい。それでも権謀のマキャベッリは忠恕を教えていないわけではない。しかし日本人が求めるものよりは数段下位の忠恕、一種の施し、憎まれないための施しである。忠恕の恕は、施し→救済→保護→啓蒙→赦しという順に文化レベルが上がる。