これが戦況を変えるには敵配置情報が必要 スペースXが最強
【7月16日 AFP】ウクライナは15日、高性能のM270多連装ロケットシステム(MLRS)を受領したと発表した。西側諸国が提供する長距離砲が増えることで、戦況に変化が生じているとの見方を示している。
日本では、1992年から陸上自衛隊の方面隊直属の特科団・方面特科隊の特科大隊に配備が進められた。公募愛称は「マルス」だが、「多連装」の通称があるといわれる。調達は2004年に終了し、教育部隊では特科教導隊に1個中隊、実戦部隊では特科団に3個大隊、方面特科隊に1個大隊ずつの計5個大隊(3個中隊基幹)に配備された。
日産自動車宇宙航空事業部(現在のIHIエアロスペース)が車両のライセンス生産を行ない、情報処理装置を東芝が開発した。
防衛省は、「敵侵攻部隊が日本に侵攻するには上陸作戦を実施せねばならず、侵攻部隊は洋上において航空自衛隊、及び海上自衛隊が迎え撃ち、これを阻止する」と考え、敵侵攻部隊による日本本土への上陸作戦を最終防衛線としている。MLRSは、敵が上陸作戦を実施している浜辺へ、山陰や後方の陣地などから射撃を行なって制圧するための装備とされている。なお、ロケット弾が当初のクラスター弾からGPS誘導ロケット弾へ変更(後述)されたため、本来の目的に加えて"輸送艦に艦載し、洋上から敵上陸部隊・占領する敵部隊への精密射撃"、"上陸を企む沖合の艦艇・上陸用舟艇の排除"という目的が追加された。訓練上ではあるが、2014年の「鎮西26」演習では、海上自衛隊のおおすみ型輸送艦の甲板上で模擬射撃訓練が行われたり、2016年の富士総合火力演習では地対艦ミサイルと協同して沖合の敵艦艇の排除を行うデモストレーションが展示された。