公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

ロベスピエールとレーニンとトランプ

2017-04-29 19:46:00 | 意見スクラップ集
『ラッセル

第3章 権力の形態 n.20

 民主主義国において(人を)政治家として成功させる資質は,時代の性格とともに
変化する。
平時(平穏な時代)と戦時や革命時とではその資質は同一ではない。平時においては,堅実さと健全な判断を持っているという印象さえ与えれば成功するかもしれない。
しかし興奮(動揺)の時代においては,もっと他の資質が必要である。そのような時代においては,(人々に)感銘を与える演説のできる人であることが必要である。(ただし)必ずしも,因襲的な意味での雄弁家である必要はない。
ロベスピエールもレーニンも雄弁家ではなかったが,断固としており,情熱的で,大胆であった。情熱は,冷静かつ抑制されているかもしれないが,(必ず)存在しなくてはならず,感ぜられなければならない。興奮の時代においては,政治家は,推論する力(理性)も,客観的な(非個人的な)事実を把握するカも,知恵も,まったく必要としない。そのような時代の政治家が持っていなければならないものは,大衆が望んでいるもの(欲求しているもの)は必ず獲得することができることを,またそれを達成できるのは政治家の自分であることを大衆に信じ込ませる能力である。』




『ロベスピエールもレーニンも雄弁家ではなかったが,断固としており,情熱的で,大胆であった。』

for Robespierre and Lenin were not eloquent, but determined, passionate, and bold.



ロベスピエールとレーニン二人が人類にもたらしたものは、革命による進歩ではなく革命の恐怖だけだった。興奮の時代をポピュリズムと呼ぶべきと思うのだが、十分に成功したポピュリズムは歴史の必然などと称される。



必然の認識を正義と定義する正義原理主義者たちのいつもの手法は、歴史の書き換えである。彼ら『は,推論する力(理性)も,客観的な(非個人的な)事実を把握するカも,知恵も,まったく必要としない。』ただ大胆に行動する。

トランプに見られる正義原理主義の兆候は歴史的条件を満たしている。歴史は教える。恐怖だけが彼らが去り死んだ後も人類を支配することを。

ナポレオンに勝利したのちのプロイセンの運命は戦争に次ぐ戦争。戦争が産業になった瞬間殺滅恐怖が人類を支配した。この時代の忘れていけない人物はナポレオン・ボナパルトとゲルハルト・フォン・シャルンホルスト(あのクラウゼヴィッツはシャルンホルストを第二の父として敬愛していた。シャルンホルストの業績を引き継ぎ、完成させたグナイゼナウは、自分は彼のペトロに過ぎないと語った。)プロイセンは、1817年に、ロンドンで世界初のポンド建て5%利付国債を発行した。1818年には、ロスチャイルドの勧告により王有地を担保として再びロンドンで5%国債を額面の72%で50万ポンド発行する。新興国の実験が始まる。
後の米国の内戦 南北戦争の時も構図は同じ今度は南部・北部両政府ともにロスチャイルドから借金して戦争を愚かにも始め破産国家アメリカはロンドンの資産になった。


現代のレーニン 、ハムザ ビン ラディンはザワヒリのように、IS非難はしていない。ISが壊滅した後の受け皿としての将来を考慮したものではないかと考えられる。

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