日本、米国と「イージスアショア」の2基分の契約を結ぶ
イージス・アショア、米政府と2基分の本体契約
1399億円
2019.4.26 19:36 産経
防衛省は26日、秋田、山口両県への配備を目指す地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」について、米政府との間で本体2基分の一部を取得する契約を結んだと発表した。価格は1399億円。米政府を通じて高性能な米国製装備品を購入する「有償軍事援助(FMS)」で行われた。
防衛白書の解説によると
<解説>陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)について
イージス・アショアは、イージス艦(BMD対応型)のBMD対応部分、すなわち、レーダー、指揮通信システム、迎撃ミサイル発射機などで構成されるミサイル防衛システム(イージス・システム)を、陸上に配備した装備品であり、大気圏外の宇宙空間を飛翔する弾道ミサイルを地上から迎撃する能力を有しています。
北朝鮮に、わが国を射程に収める各種の弾道ミサイルが依然として多数存在するなど、弾道ミサイル防衛能力の向上は喫緊の課題である中、イージス・アショアを導入すれば、わが国を24時間・365日、切れ目なく守るための能力を抜本的に向上できることになります。
一般に防衛装備品については、事態が切迫してから取得しようとしても、取得までには長期間を要します。国民の命と平和な暮らしを守ることは、政府の最も重要な責務であり、防衛省として、いかなる事態にも対応し得るよう、万全の備えをすることは当然のことであると考えております。
また、現状のイージス艦では、整備・補給で港に入るため隙間の期間が生じることが避けられず、長期間の洋上勤務が繰り返されることとなり、乗組員の勤務環境は極めて厳しいものとなっております。イージス・アショアの導入により、隊員の負担も大きく軽減され、さらには、イージス艦を元来の任務である海洋の安全確保任務に戻すことが可能になり、わが国全体の抑止力向上につながります。
イージス・アショア2基の配備候補地について、防衛省において検討を行った結果、秋田県の陸自新屋演習場及び山口県の陸自むつみ演習場を選定したところです。こうしたことを受け、18(平成30)年6月1日には、福田防衛大臣政務官及び大野防衛大臣政務官が秋田・山口両県をそれぞれ訪問し、また、同月22日には、小野寺防衛大臣が両県を訪問し、配備の必要性などについてご説明しました。
防衛省としては、今後とも、配備に際して、地元住民の皆様の生活に影響が生じないよう、十分な調査や対策を講じるとともに、配備の必要性や安全性などについて、引き続き、誠心誠意、一つ一つ丁寧に説明し、地元の皆様から頂戴する様々な疑問や不安を解消すべく努めてまいりたいと考えています。
昨年6月から騒いでいるイージス・アショア有償援助だそうです。
《対外有償軍事援助(たいがいゆうしょうぐんじえんじょ、英: Foreign Military Sales, FMS)はアメリカ国防総省が行っている対外軍事援助プログラムである。アメリカ製の兵器の取得や教育訓練等の役務を有償で提供を受けるものであり、アメリカ合衆国における輸出窓口が兵器製造メーカー等ではなく、合衆国政府(アメリカ国防安全保障協力局)となっていることに特徴がある。
取引の大口化により価格が割安になり、合衆国政府が窓口になることにより教育・訓練の提供を受けることができるといった利点がある一方で、対価は前払いに限られ、納期が年単位で遅れることもあり、価格は当初は見積もりということもあり支払い時は高騰することもあるなどの欠点がある。FMSによる援助国は2003年時点で約160ヶ国となっている[1]。
日本の防衛省・自衛隊では有償援助と呼ばれ、主に防衛装備庁調達事業部輸入調達官(かつての装備施設本部輸入調達課・装備本部輸入課・契約本部輸入課・調達実施本部輸入課・調達実施本部輸入第2課)が有償援助調達の任にあたっている。》
反対語が直接商業売却(Direct Commercial Sales:DCS)
ロシアS-400「トリウームフ」はミサイル防衛中隊の一部とし一つの中隊は、ミサイルを4発ずつ搭載した4基の発射装置から成る。中隊に計16発の迎撃ミサイルが装備され、400キロメートル以内を飛行する第5世代戦闘機や巡航ミサイルを迎撃できる。
追補 400キロメートルはスタンドオフミサイルのスタンダードである。中国海軍の艦艇に搭載された対空ミサイルの性能向上だ。2000年代には、射程150キロメートルとされるミサイルを搭載した「中国版イージス艦」と呼ばれる高性能艦が登場した。15隻以上就役したとされ、さらに増える見通し。日本は通称SMー6で対抗すると中国系新聞も予想している。F-35などのステルスプラットフォームと連携し、超水平線(OTH)で巡航ミサイルを迎撃する能力を備える。
(防衛省は、南西地域に配備する陸上自衛隊の地対艦誘導ミサイル(SSM)を改良し、射程を現在の約2倍に延伸する検討に入った。艦艇の能力増強を図る中国軍への対処能力と抑止力を高める狙いがある。改良した同型のミサイルを海上自衛隊の哨戒機にも搭載し、空対艦ミサイルとしても活用する。複数の政府関係者が4月28日、明らかにした。
射程を延伸するのは最新鋭の12式SSM。現在は射程200キロ程度だが、最大400キロ程度にまで伸ばす。令和5(2023)年度に部隊配備する。)
イージス・アショア、米政府と2基分の本体契約
1399億円
2019.4.26 19:36 産経
防衛省は26日、秋田、山口両県への配備を目指す地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」について、米政府との間で本体2基分の一部を取得する契約を結んだと発表した。価格は1399億円。米政府を通じて高性能な米国製装備品を購入する「有償軍事援助(FMS)」で行われた。
防衛白書の解説によると
<解説>陸上配備型イージス・システム(イージス・アショア)について
イージス・アショアは、イージス艦(BMD対応型)のBMD対応部分、すなわち、レーダー、指揮通信システム、迎撃ミサイル発射機などで構成されるミサイル防衛システム(イージス・システム)を、陸上に配備した装備品であり、大気圏外の宇宙空間を飛翔する弾道ミサイルを地上から迎撃する能力を有しています。
北朝鮮に、わが国を射程に収める各種の弾道ミサイルが依然として多数存在するなど、弾道ミサイル防衛能力の向上は喫緊の課題である中、イージス・アショアを導入すれば、わが国を24時間・365日、切れ目なく守るための能力を抜本的に向上できることになります。
一般に防衛装備品については、事態が切迫してから取得しようとしても、取得までには長期間を要します。国民の命と平和な暮らしを守ることは、政府の最も重要な責務であり、防衛省として、いかなる事態にも対応し得るよう、万全の備えをすることは当然のことであると考えております。
また、現状のイージス艦では、整備・補給で港に入るため隙間の期間が生じることが避けられず、長期間の洋上勤務が繰り返されることとなり、乗組員の勤務環境は極めて厳しいものとなっております。イージス・アショアの導入により、隊員の負担も大きく軽減され、さらには、イージス艦を元来の任務である海洋の安全確保任務に戻すことが可能になり、わが国全体の抑止力向上につながります。
イージス・アショア2基の配備候補地について、防衛省において検討を行った結果、秋田県の陸自新屋演習場及び山口県の陸自むつみ演習場を選定したところです。こうしたことを受け、18(平成30)年6月1日には、福田防衛大臣政務官及び大野防衛大臣政務官が秋田・山口両県をそれぞれ訪問し、また、同月22日には、小野寺防衛大臣が両県を訪問し、配備の必要性などについてご説明しました。
防衛省としては、今後とも、配備に際して、地元住民の皆様の生活に影響が生じないよう、十分な調査や対策を講じるとともに、配備の必要性や安全性などについて、引き続き、誠心誠意、一つ一つ丁寧に説明し、地元の皆様から頂戴する様々な疑問や不安を解消すべく努めてまいりたいと考えています。
昨年6月から騒いでいるイージス・アショア有償援助だそうです。
《対外有償軍事援助(たいがいゆうしょうぐんじえんじょ、英: Foreign Military Sales, FMS)はアメリカ国防総省が行っている対外軍事援助プログラムである。アメリカ製の兵器の取得や教育訓練等の役務を有償で提供を受けるものであり、アメリカ合衆国における輸出窓口が兵器製造メーカー等ではなく、合衆国政府(アメリカ国防安全保障協力局)となっていることに特徴がある。
取引の大口化により価格が割安になり、合衆国政府が窓口になることにより教育・訓練の提供を受けることができるといった利点がある一方で、対価は前払いに限られ、納期が年単位で遅れることもあり、価格は当初は見積もりということもあり支払い時は高騰することもあるなどの欠点がある。FMSによる援助国は2003年時点で約160ヶ国となっている[1]。
日本の防衛省・自衛隊では有償援助と呼ばれ、主に防衛装備庁調達事業部輸入調達官(かつての装備施設本部輸入調達課・装備本部輸入課・契約本部輸入課・調達実施本部輸入課・調達実施本部輸入第2課)が有償援助調達の任にあたっている。》
反対語が直接商業売却(Direct Commercial Sales:DCS)
ロシアS-400「トリウームフ」はミサイル防衛中隊の一部とし一つの中隊は、ミサイルを4発ずつ搭載した4基の発射装置から成る。中隊に計16発の迎撃ミサイルが装備され、400キロメートル以内を飛行する第5世代戦闘機や巡航ミサイルを迎撃できる。
追補 400キロメートルはスタンドオフミサイルのスタンダードである。中国海軍の艦艇に搭載された対空ミサイルの性能向上だ。2000年代には、射程150キロメートルとされるミサイルを搭載した「中国版イージス艦」と呼ばれる高性能艦が登場した。15隻以上就役したとされ、さらに増える見通し。日本は通称SMー6で対抗すると中国系新聞も予想している。F-35などのステルスプラットフォームと連携し、超水平線(OTH)で巡航ミサイルを迎撃する能力を備える。
(防衛省は、南西地域に配備する陸上自衛隊の地対艦誘導ミサイル(SSM)を改良し、射程を現在の約2倍に延伸する検討に入った。艦艇の能力増強を図る中国軍への対処能力と抑止力を高める狙いがある。改良した同型のミサイルを海上自衛隊の哨戒機にも搭載し、空対艦ミサイルとしても活用する。複数の政府関係者が4月28日、明らかにした。
射程を延伸するのは最新鋭の12式SSM。現在は射程200キロ程度だが、最大400キロ程度にまで伸ばす。令和5(2023)年度に部隊配備する。)