公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

敵意の溶解

2010-07-03 18:47:11 | 日記
「次の二つは絶対に軽視してはならない。第一は、寛容と忍耐をもってしては、人間の敵意は決して溶解しない。第二は、報酬と経済援助などの援助を与えても敵対関係は好転しない。」

   君主論
   マキャヴェッリ

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 集団同士の関係や国際関係は人間関係とは違って、忘却という寛容がない。
妥協による互恵的関係修復は双方の集団内固有のメリットが一致するか、双方のデメリットの拡大に関係する共通の敵が存在する場合だけに限定的に有効である。

 永遠の敵意の解消を求めれば相手を滅亡させる(復活できない)まで追い込むのが上策である。こういう殲滅の発想は日本の歴史に無い訳ではないが、総じて主流にはなってこなかった。

 従って日本人には敵対相手がそういう発想を持っているという思考方法と警戒心が足りない。逆に敵意が無くても相手が自ら滅びそうな状況にある時、非常の手段に出る手強い敵になることを思い出すのがいいだろう。





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