この本にはスペイン王国がコンキスタドールに行わせた数十年間の残虐な略取が告発されている。出版は1552-1553年にかけて、当時は印刷に教皇の許可が必要な時代だったが、無許可で印刷した。なぜなら反対勢力はカスティーリャでもセプール ベダらの出版活動、悪魔の書告発が執拗であったからであり、ラス・カサスが帰途ポルトガルで知ったアフリカにおける黒人に奴隷貿易を目にしていた、すなわち西欧一般が行った野蛮行為からだ。まだ日本でフランシスコ・ザビエルが布教活動をしていたことと思われるこの時期に日本でも奴隷貿易が行われていたことは疑いようがないだろう。
ラス・カサスのような良心的修道士もいたのだろうが、
結局殺し過ぎて、疫病もあり労働力が不足してエンコミエンタ制度は終わる。代わりに黒人が運ばれてくる。疑問を持つ修道士もいたのだろうが、所詮は略奪経営の大義名分あるいは自己欺瞞でしかなかった。
それよりも当時のカサスに対する反論を、現代の視点から見ておいたほうがいい。このフォーマットは征服のためのキリスト教徒の遠征の正当化である。
セプール・ベダによる征服戦争の四つの正当根拠 『第二のデモクラテス。インディオに対する戦争の正当原因を巡る対話』だろう。
1) インディオはアリストテレスのいう「先天的奴隷」,生まれながらにして理性を欠き、愚鈍であるがゆえに、理性を備えた人、スペイン人、に従うべき。
2)インディオは偶像崇拝や人身犠牲など、自然に反する罪を犯している。
3)圧政的支配、人身犠牲など、から弱者、犠牲となる人々を救う。
4)インディオをキリスト教世界へ導き入れるのはスペイン王国がローマ教皇から授かった使命、義務であり
その目的に軍事力を行使するのはやむ得ない。
このフォーマットは現代にそのままインディオをISILに置き換え遠征を実施することができる。
世界は今テロとコンキスタドールによって壊されようとしている。我々がいつインディオと同じ先天的奴隷に分類されるか、誰も知らないが、自分は奴隷ではないという根拠の無い自信を何故か誰もが持っている。すでに誰もがエネルギーと金利の奴隷であるにもかかわらずだ。
ラス・カサスのような良心的修道士もいたのだろうが、
結局殺し過ぎて、疫病もあり労働力が不足してエンコミエンタ制度は終わる。代わりに黒人が運ばれてくる。疑問を持つ修道士もいたのだろうが、所詮は略奪経営の大義名分あるいは自己欺瞞でしかなかった。
それよりも当時のカサスに対する反論を、現代の視点から見ておいたほうがいい。このフォーマットは征服のためのキリスト教徒の遠征の正当化である。
セプール・ベダによる征服戦争の四つの正当根拠 『第二のデモクラテス。インディオに対する戦争の正当原因を巡る対話』だろう。
1) インディオはアリストテレスのいう「先天的奴隷」,生まれながらにして理性を欠き、愚鈍であるがゆえに、理性を備えた人、スペイン人、に従うべき。
2)インディオは偶像崇拝や人身犠牲など、自然に反する罪を犯している。
3)圧政的支配、人身犠牲など、から弱者、犠牲となる人々を救う。
4)インディオをキリスト教世界へ導き入れるのはスペイン王国がローマ教皇から授かった使命、義務であり
その目的に軍事力を行使するのはやむ得ない。
このフォーマットは現代にそのままインディオをISILに置き換え遠征を実施することができる。
世界は今テロとコンキスタドールによって壊されようとしている。我々がいつインディオと同じ先天的奴隷に分類されるか、誰も知らないが、自分は奴隷ではないという根拠の無い自信を何故か誰もが持っている。すでに誰もがエネルギーと金利の奴隷であるにもかかわらずだ。