また正しい設問をした。
2019年8月16日 2:32 JST
15日の米国株式市場で米ゼネラル・エレクトリック(GE)が急落。ほぼ4年ぶりの大幅安となった。空売りを手がけるヘッジファンドと取引している投資家が、GEは財務問題を隠ぺいしていると告発したことで売りがかさんだ。GE側は「根拠がない」主張だと反論した。
ハリー・マルコポロス氏は、GEは保険部門の負債を過小報告しており、石油・ガスサービス企業ベーカー・ヒューズへの投資を正しく会計処理していないと主張している。同氏はかつて、バーニー・マドフ受刑囚による巨額ねずみ講が発覚する前から、同受刑囚の投資会社運営に問題があると指摘していたことで知られる。
マルコポロス氏は15日発表したリポートで、GE保険部門は直ちに準備金を現金で185億ドル(約1兆9600億円)積み増す必要があると指摘し、新たな会計ルールが導入された際には1050億ドル相当の非現金費用を計上する必要があると主張した。
米株式市場でGE株価は一時15%超下落。下落幅が10%を超えた時点で空売り制限が発動した。
GEは電子メールで、「GEについて直接の知識を持たない個人がこのように深刻で根拠のない主張をしたことに、当社では極めて深く失望している」と表明。「当社は最高水準の公正さをもって業務を遂行しており、財務報告の正確性に責任を持つ」と言明した。
これより先にGEの財務問題を報じた米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、マルコポロス氏はあるヘッジファンドとビジネスを手掛けており、GE株が下落することで利益を得られる。同氏はファンド名については明らかにしていない。
原題:GE Sinks Most Since 2015 as Madoff Accuser Excoriates Accounting(抜粋)
真偽の露見が遅いものほど深刻なケースが多い。
《GE側は「高い基準にのっとって企業活動を行っている。マルコポロス氏の主張に根拠はない」との反論コメントを発表した。保険事業についても「十分な引当金を積んでいる」とした。》
2019年8月16日 2:32 JST
15日の米国株式市場で米ゼネラル・エレクトリック(GE)が急落。ほぼ4年ぶりの大幅安となった。空売りを手がけるヘッジファンドと取引している投資家が、GEは財務問題を隠ぺいしていると告発したことで売りがかさんだ。GE側は「根拠がない」主張だと反論した。
ハリー・マルコポロス氏は、GEは保険部門の負債を過小報告しており、石油・ガスサービス企業ベーカー・ヒューズへの投資を正しく会計処理していないと主張している。同氏はかつて、バーニー・マドフ受刑囚による巨額ねずみ講が発覚する前から、同受刑囚の投資会社運営に問題があると指摘していたことで知られる。
マルコポロス氏は15日発表したリポートで、GE保険部門は直ちに準備金を現金で185億ドル(約1兆9600億円)積み増す必要があると指摘し、新たな会計ルールが導入された際には1050億ドル相当の非現金費用を計上する必要があると主張した。
米株式市場でGE株価は一時15%超下落。下落幅が10%を超えた時点で空売り制限が発動した。
GEは電子メールで、「GEについて直接の知識を持たない個人がこのように深刻で根拠のない主張をしたことに、当社では極めて深く失望している」と表明。「当社は最高水準の公正さをもって業務を遂行しており、財務報告の正確性に責任を持つ」と言明した。
これより先にGEの財務問題を報じた米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、マルコポロス氏はあるヘッジファンドとビジネスを手掛けており、GE株が下落することで利益を得られる。同氏はファンド名については明らかにしていない。
原題:GE Sinks Most Since 2015 as Madoff Accuser Excoriates Accounting(抜粋)
真偽の露見が遅いものほど深刻なケースが多い。
《GE側は「高い基準にのっとって企業活動を行っている。マルコポロス氏の主張に根拠はない」との反論コメントを発表した。保険事業についても「十分な引当金を積んでいる」とした。》