梅原 猛(うめはら たけし、1925年3月20日 - 2019年1月12日 )は、日本の哲学者である。ものつくり大学総長(初代)、京都市立芸術大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。東日本大震災復興構想会議特別顧問(名誉議長)。碧南市哲学たいけん村無我苑名誉村長。また、京都市名誉市民でもある。
京都大学文学部哲学科卒業。立命館大学文学部哲学教授、京都市立芸術大学教授・学長の他、国際日本文化研究センター所長(初代)、社団法人日本ペンクラブ会長(第13代)などを歴任した。
隠された十字架」ぐらいしか読んだことはない。かつての日本人論ブームの一部だった。さよなら日本人。市原悦子さんも。一度半蔵門のダイヤモンドホテルで見かけたことがあるが、お仕事中だったようだった。
梅原猛は「たたりの条件」として、5条件。この基本形は逆転の日本史で有名人となった井沢元彦氏が受け継いでいる。
- 個人で神々に祀られるのは、一般に政治的敗者が多い。
- 且つそのとき、彼らは無罪にして殺害されたものである。
- 罪無くして殺害された者が、病気や天災・飢饉によって時の支配者を苦しめる。
- 時の権力者はその祟りを鎮め自己の政権を安泰にする為に、祟りの霊を手厚く葬る。
- それとともに、祟りの神の徳を褒め讃え、良き名をその霊に追贈する。
単著
- 『地獄の思想』(中公新書、1967年)のち文庫
- 『美と宗教の発見』(筑摩書房、論文集、1967年)のち講談社文庫、また、ちくま学芸文庫(2002年)
- 『哲学する心』(講談社、論文集、1968年)のち文庫、学術文庫
- 『笑いの構造』(角川書店、1972年)のち文庫
- 『隠された十字架 法隆寺論』(新潮社、1972年)のち文庫
- 『水底の歌 柿本人麿論』(新潮社、1973年)のち文庫
- 『黄泉の王 私見・高松塚』(新潮社、1973年)のち文庫
- 『さまよえる歌集』(集英社、1974年)のち文庫
- 『塔』(集英社、1976年)のち文庫
- 『湖の伝説 画家・三橋節子の愛と生』(新潮社、1977年)のち文庫
- 『学問のすすめ』(佼成出版社、1979年)(自伝を含む)のち角川文庫(1981年)
- 『歌の復籍』(集英社、1979年)のち文庫
- 『怨霊と縄文』(朝日出版社、1979年)のち徳間文庫
- 『聖徳太子』(小学館、1980年 - 1985年)のち集英社文庫(1993年)
- 『仏教の思想』(角川書店、1980年)のち文庫
- 『日本の深層――縄文・蝦夷文化を探る』(佼成出版社、1983年、新版、1985年)のち集英社文庫(1994年)
- 『「歎異抄」と本願寺教団』(小学館 1984年)
- 『精神の発見』(角川文庫 1985年)
- 『日本学事始』(集英社文庫 1985年)
- 『ヤマトタケル』(新潮社、スーパー歌舞伎、1986年)
- 『文明への問い』(集英社文庫 1986年)
- 『飛鳥とは何か』(集英社文庫 1986年)
- 『日常の思想』(集英社文庫 1986年)
- 『仏像のこころ』(集英社 1987年)(「仏像-心とかたち」から梅原執筆分)
- 『写楽仮名の悲劇』(1987年、新潮社) のち文庫
- 『最澄瞑想』(佼成出版社、1987年)
- 『赤人の諦観』(集英社文庫 1987年)
- 『日本冒険』全3巻(角川書店、1988年 - 1989年) のち文庫
- 『ギルガメシュ』(新潮社、1988年)
- 『古典の発見』(講談社学術文庫、1988年)
- 『日本人の「あの世」観』(中央公論社、論文集、1989年)のち文庫
- 『三人の祖師 最澄・空海・親鸞』(佼成出版社 1989年)
- 『小栗判官』(新潮社、スーパー歌舞伎原作、1989年)
- 『誤解された歎異抄』(光文社・カッパ・ホームス、1990年)のち文庫
- 『日本の原郷熊野』(新潮社・とんぼの本、1990年)
- 『人間の美術10巻――浮世と情念』(学習研究社、1990年)
- 『〈森の思想〉が人類を救う――二十一世紀における日本文明の役割』(小学館、1991年) のち『森の思想が人類を救う』(小学館ライブラリー、1995年)、また、新版(PHP研究所、2015年改版)
- 『海人と天皇』(朝日新聞社、1991年)のち新潮文庫、朝日文庫
- 『人間の美術7――バサラと幽玄』(学習研究社 1991年)
- 『混沌を生き抜く思想――21世紀を拓く対話』(PHP研究所、1992年) のち文庫
- 『日本人の魂 あの世を観る』(光文社カッパ・ホームス、1992年)
- 『古代幻視』(文藝春秋、1992年)のち文庫
- 『百人一語』(朝日新聞社、1993年)のち新潮文庫
- 『梅原猛の『歎異抄』入門』(プレジデント社、1993年)のちPHP文庫
- 『中世小説集』(新潮社、1993年) のち文庫
- 『饗宴 随想と対話』(講談社、1994年)
- 『将たる所以――リーダーたる男の条件』(光文社、1994年)
- 『思うままに』シリーズ(文藝春秋)
- 『世界と人間――思うままに』(文藝春秋 1994年)のち文庫
- 『自然と人生――思うままに』(文藝春秋 1995年)のち文庫
- 『癒しとルサンチマン――思うままに 』(文藝春秋、1997年)
- 『亀とムツゴロウ――思うままに』(文藝春秋、1999年)
- 『シギと法然――思うままに』(文藝春秋、2000年)
- 『宗教と道徳――思うままに』(文藝春秋、2002年)のち文庫
- 『戦争と仏教――思うままに』(文藝春秋、2004年)のち文庫
- 『神と怨霊――思うままに』(文藝春秋、2008年)
- 『親鸞と世阿弥――思うままに』(文藝春秋、2011年)
- 『老耄と哲学――思うままに』(文藝春秋、2015年)
- 『心の危機を救え――日本の教育が教えないもの』(光文社 1995年)のち文庫
- 『梅原猛の世界』(平凡社、1995年)
- 『もののかたり』(淡交社、1995年、)
- 『共生と循環の思想』(小学館、1996年)
- 『あの世と日本人』(日本放送出版協会・NHKライブラリー、1996年)
- 『京都発見』全9巻(新潮社、1997年 - 2007年)
- 『オオクニヌシ』(文藝春秋、1997年)
- 『芸術と生命―ディオニュソスに魅せられて』(岩波書店、1998年)
- 『天皇家の"ふるさと"日向をゆく』(新潮社、2000年)のち文庫
- 『浄土仏教の思想〈巻8巻〉法然』(講談社 2000年) のち文庫、『法然――十五歳の闇』上巻・下巻(角川文庫、2006年)
- 『脳死は本当に人の死か』(PHP研究所、2000年)
- 『古事記』(学研M文庫、2001年)のち増補新版、『古事記(増補新版)』(学研プラス、2016年)
- 『三度目のガンよ、来るならごゆるりと』(光文社、2001年)
- 『梅原猛の授業』シリーズ(朝日新聞社)
- 『梅原猛の授業――仏教』(朝日新聞社、2002年)のち文庫
- 『梅原猛の授業――道徳』(朝日新聞社、2003年)のち文庫
- 『梅原猛の授業――仏になろう』(朝日新聞社、2006年)のち文庫
- 『梅原猛の授業――能を観る』(朝日新聞社、2012年)
- 『王様と恐竜 スーパー狂言の誕生』(集英社、2003年)
- 『法然の哀しみ』上巻・下巻(小学館、2004年)(梅原猛著作集第10巻、小学館、2000年、より文庫化)
- 『梅原猛、日本仏教をゆく』(朝日新聞社、2004年) のち文庫
- 『母ごころ 仏ごころ――豊かに生きる知恵』(小学館、2004年)のち文庫、『仏のこころと母ごころ』(小学館文庫、2006年)
- 『日本の霊性――越後・佐渡を歩く』(佼成出版社、2004年)のち新潮文庫(2007年)
- 『最澄と空海――日本人の心のふるさと』(小学館文庫 2005年)
- 『親鸞の告白』(小学館文庫 2006年)
- 『神殺しの日本 反時代的密語』(朝日新聞社、2006年)のち文庫
- 『歓喜する円空』(新潮社、2006年)のち文庫
- 『親鸞のこころ――永遠の命を生きる 』(小学館文庫、2008年)
- 『うつぼ舟』シリーズ(角川学芸出版)
- 『うつぼ舟Ⅰ――翁と河勝』(角川学芸出版、2008年)
- 『うつぼ舟Ⅱ――観阿弥と正成』(角川学芸出版、2009年)
- 『うつぼ舟Ⅲ――世阿弥の神秘』(角川学芸出版、2010年)
- 『うつぼ舟IV――世阿弥の恋』(角川学芸出版、2012年)
- 『うつぼ舟V――元雅の悲劇』(角川学芸出版、2013年)
- 『日本の伝統とは何か』(2010年、ミネルヴァ書房)
- 『葬られた王朝――古代出雲の謎を解く』(2010年、新潮社)のち文庫(2012年)
- 『京都鬼だより』(淡交社、2010年)
- 『学ぶよろこび――創造と発見――』(朝日出版社、2011年)
- 『梅原猛の仏教の授業――法然・親鸞・一遍』(PHP研究所、2012年) のち文庫
- 『人類哲学序説』(岩波書店、岩波新書、2013年)
- 『縄文の神秘』(学研パブリッシング、2013年)
- 『親鸞「四つの謎」を解く』(新潮社、2014年)のち文庫