

メキシコに左派?政権が誕生したが、国民性文化に影響する人間関係の流動性は食料依存性と環境の厳しさに依存すると言う研究が示す通りメキシコは関係流動性の高い特殊な国柄である。
対極的な国柄が日本になる。
『北海道大学大学院文学研究科の結城雅樹教授らの研究グループは,世界 18 ヵ国の研究者 27 名と共同で,関係流動性(人間関係の選択の自由度)が高い社会と低い社会の違いをもたらす歴史的原因と,その原因が人々の心理や行動に与える影響を明らかにしました。世界 39 ヵ国・地域の一般市民 16,939 名を対象とした心理学調査と,各種統計との関連の分析により,以下のことがわかりました。
関係流動性は,欧米圏,オセアニア圏,中南米圏で高く,アジア圏,中東圏で低い傾向にある。
関係流動性が高い社会の人々は,低い社会の人々と比べて,より主体的に人助けをしたり,自分の秘密を共有するなど,より積極的に対人関係に関わる。また,他者に親密性を感じやすい,自尊心が高いなど,人間関係の獲得と維持に必要と考えられる心の働きが強い。
地域の関係流動性は,その地域が過去に厳しい自然・社会環境の下にあった場合ほど,また稲作のような相互の助け合いが必須の食料生産を採用していた場合ほど低い傾向にある。
以上の成果は,私たち人間の心の多様性の原因の理解に寄与するとともに,インターネットの発展などにより人間関係の流動性が急速に進行しつつある現代社会の将来設計や今後の教育について考える参考となることが期待されます。』