公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

クレディスイスどうなっているCDS料率

2022-10-28 20:57:00 | 経済指標(物流と金融)
追補2022/10/28
意外にもサウジナショナルバンクが増資に応じた。これは深刻な金融戦争になる。


Credit Suisse Has No Time to Lose

Management needs to act now to stop the drip-feed of leaks chipping away at what is left of investor confidence in the bank

 
私はR(金融犯罪マフィア部門)とR(インベストメント詐欺部門)の暗闘と見ている。その背景は第三次世界大戦の主導権争い。
 
米国から撤退 BBBネガティブ
 

50〜250bpに急上昇の背景 憶測の憶測

ケルナーCEOは何を言った?
 
噂の真相は10/27までコメントできない理由がある。アルケゴスは紙クズ グリーンシル名義貸し損失(訴訟次第)、関連企業の売掛金担保現金金融で大きなボロが
  • 元は欧州の金貸し
  • 1997年に倒産の瀬戸際にあった山一証券から支援を依頼されたが、当時の新通貨であるユーロが生まれるヨーロッパに重点を置いていたため拒否した。
  • さらにここに米系金融がインベスメンバンキングで蠶食
 
 
 
先週末、ウォール街の話題は「クレディ・スイス」一色であった。

クレディ・スイス・グループの株価は今年に入り一貫して下落しており、9月下旬に入り大きく下げた。この半年の下落率は5割近い。クレジット・デフォルト・スワップの保証料率も先週末にかけて急上昇した。マーケット関連のこの2つのデータが様々な臆測を呼んでいるのだ。

クレディ・スイスのケルナー最高経営責任者(CEO)が、従業員宛てに発信したメールを英フィナンシャル・タイムズが報じている。「社内外に様々な噂があることは承知している。10月27日まで、我が社の変革案について私はコメントできない。その間、進行状況を定期的に『アップデート』として発信する」といったものだ。

ケルナーCEOは、クレディ・スイスが米アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引などで巨額損失を計上した後、インベストメント・バンキング部門の戦略的リストラのためにリクルートされたとされる。先週末の米インターネット掲示板「レディット」には、かなり誇張された表現で様々な書き込みがあふれた。

筆者はクレディ・スイスのライバルであるスイス銀(SBC)に在籍したことがある。後にSBCはUBSと合併して、SBCのトレードマークである3つの鍵がUBSのマークとして残っている。

SBCの得意部門がトレーディングであったので、SBC出身のトレーダー仲間・後輩たちとはいまだに連絡しあっている。トレーダーというのは、横のつながりのほうがときとして強い傾向がある。本件に関しても、週末に率直な情報交換の機会があった。

あくまで筆者の個人的な見解であるが、クレディ・スイスに限らず、スイスの大手銀行は、そもそもスイスの実質的な国策銀行の色彩が強く、いまだに、スイス国内のバンキング部門と、国際的なインベストメント・バンキング部門の間には文化の違いが残る。

今は、後者の独走で起きたアルケゴス事件の反省から、リストラ案が練られている最中だ。とはいえ、稼ぎ頭であったインベスト・バンキング部門を根絶やしにすることまではできない。大規模な人員カットは不可避であろう。どこまで身を削るかに関して、ケルナーCEOが奔走していると思われる。その過程で当然、外部との接触も生じるので、断片的な情報が流れているのだ。市場は不透明感を最も嫌うので、27日の「Xデー」までの期間に、不安感はピークに達するであろう。

地味なスイス人の銀行マンと、有名ファッションブランドのスーツを着こなすインベストメント・バンカーは、所詮、水と油だ。スイスの基幹産業ともいえる金融業を守るためのリストラといっても、言うはやすし、行うは難し。軟着陸できるのか否かは、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が置かれた立場に似て、視界不良である。

「イングランド銀行ショック」が市場をかく乱して、低金利が覆い隠していた様々な問題が表面化しつつある。著名投資家ウォーレン・バフェット氏はかつて「潮が引いたとき、はじめて誰が裸で泳いでいるか分かる」と語ったが、まさに過剰流動性の波が引きつつある時期ゆえ、潜在的サプライズ要因として市場も目が離せない。



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