31カ条からなる方針では、民間企業の経営環境の改善を進めるほか、「国家の重大戦略に民間企業を関与させる」とした。2023/07/23
営業電話に頼るのは良くない。言いたいことの半分も言えない。
そのかわりテレパシーは量は少なくとも、全部伝わっている。これが大事だと思う。
誰にでもある能力です。そのかわり言いたいことをコンパクトにしなければ伝わらない。
村西とおるは英語版百科事典を売っていた。
「エンサイクロペディア」セールスでは、全国で六千人の名うてのセールスマンが売上げを競っていた。
村西とおるが入社したとき、「エンサイクロペディア」売上げ全国セールスマンコンテストがおこなわれている最中で、全十週のうちすでに第六週目に突入していた。残りあと四週というときに入社した村西とおるはいきなり第一位に躍り出て、以後コンテストをやるたびに一位になった。
「だから、どんなことを言われても自分はギブアップしないんだ。応酬話法を何十も持ってるわけよ。お客を口説いている喫茶店を舞台に、雰囲気というものを前提に何でも話しちゃうわけですよ。ほとんど口説けない人はいないわけ。応酬話法っていうものは、目の前にあるもので話をしろということでね。いわゆる消費者の需要というものは創造するものなんだよ。たとえば磨いてる石なんていうものはその人によって何円の価値もない人もいれば、ある人にとっては何億の価値があるんですよ。いくらダイヤモンドだって全然お呼びじゃない人が、こっちのぶどう一粒のほうが価値がある。でもある人にとってはそのダイヤモンドは何千万円の価値があるんですよ。そのように、その人にとっての必要性というものをそこに創造しろと。それがセールスなんです。
空気や水じゃあるまいし絶対的に人間に必要なものは限られている。今日のような大量生産の流通経済において、消費というものは善である、という前提にたって発表しろと。おまえが一つの消費というものをそこに成立させることによって日本の文化、世界の経済は潤うんだ。まさにこういう自演ですよね。それを私に教えてくれたのが小野さんという課長なんですがね。立派な方だった。バンって蹴っ飛ばされたよ、私だけ。明治学院出身の人でね。営業マンの姿勢とか生き方とか全部教わった。蹴っ飛ばしたりするからその人に憎しみさえ感じたけどね。でもいまはあの人がいていまの自分があると思っている。手になんの職も持たないおれだもん、必死で教えてもらったさ」
いまでも「グロリア版『エンサイクロペディア』全三十巻が家にあって、幅をとって困っています。どこかに売れませんか」といった相談がネットにアップされたりする。 村西とおるが若きころ、売った全巻セットだったかもしれない。
「今日のビクターの基礎を作ったのは私の裏ビデオ」 |
と村西氏は振り返る。この時、ソニー側が村西氏に裏ビデオ制作を依頼していたら、時代はベータになっていたということだ。 |
例えば美女の笑顔はテレパシーである
例えばキャッチフレーズなら
石油だけではなく心も満タンにします、というフレーズ
を削って
心も満タンにでは完成しない
心を満タンに
で完成
あーしてこーして
と念じてはいけない。
貴女のそばに
だけで良いからやってみてごらん。