天才とは、その人だけに見える新事実を、見ることのできる人ではない。誰もが見ていながらも重要性に気がつかなかった旧事実に、気づく人のことである。(「ローマ人の物語<2>ハンニバル戦記」)塩野七生
岡田斗司夫は同年代、アニメ解説で知られるが、説明の天才というかメソッド開発という説明プラットフォームの開発者である。興味深い話題や書籍紹介は参考になる。最近の自分が啓発された書籍で言えば『海賊の経済学』なども面白い。
天才の分類も面白い、絵が利用できないので文字で書くが、
1 論理力 欠点 冗長
2 表現力 欠点 平凡
3 発想力 欠点 説得力不足
1-2 系 天才というか頭のいい人 池上彰 島田紳助 マイケル・サンデル
1-3 系 天才というか改革者 堀江貴文 勝間和代 孫正義
2-3 系 天才というか面白い人 松本人志
欠点に陥らずに三つ揃うのが天才 スティーブ・ジョブズ 北野武 レオナルド・ダ・ビンチ
なんだそうだが、岡田斗司夫には説明に必要な1-2 系の頭の良さに加えて発想力であるシステム開発力を感じる。岡田斗司夫がマイケル・サンデルをなぜ選んだか理解できなかったので調べるとサンデルの自由主義的共同体主義(リベラル・コミュニタリアニズム)がオタク趣味開発になじむのか、ただ白熱教室が流行していたかだろう。まあ岡田斗司夫はこんなふうに考える人だ。なんで説明の天才というかというと、かれは知識の地図を自分で作って、自ら応用しているからです。
岡田 斗司夫(おかだ としお、1958年7月1日 - )は、日本のプロデューサー、評論家、文筆家、実業家、企画者、講演者。通称オタキング。株式会社オタキング代表取締役、株式会社クラウドシティ代表取締役。FREEex設立者。
オタキングは非常におもしろいシステム、うまくいっているかどうかは知らないが岡田自身の利益追求からの解放として以下のような仕組みらしい。『作家・評論家としての岡田のコンテンツをフリー化し、無料で世の中に広めることを主な目的としている。会社を模しているが、会社法上の会社ではない。貨幣経済社会から評価経済社会への移行促進も目的の一つ。
給料を社員=会員が社長=岡田へ支払い、運営されることを最大の特徴としている(実際には集められた資金は岡田が代表取締役である株式会社オタキングで管理される)。岡田はこれを生活費および「岡田らしく使う」とし、主に印税や報酬を得ない執筆活動や講演活動を行う。これにより、岡田は経済的利益の追求から開放され、より自由な作家・評論家活動が可能となるとしている。その見返りとして社員は専用SNSに参加し、社長の執筆・講演活動等を補助できる権利を得る。社員にとってのメリットは岡田から様々なノウハウを学べることや、サロンとしての専用SNSで交流できることにある。』