現場の医師たちは新型コロナ肺炎が、最初に「サイレント(無症候性)低酸素症」という酸素欠乏を引き起こすことを認識し始めた。
新型コロナ肺炎患者の大多数は、トリアージ時の酸素飽和度が著しく低く、一見通常生活を送れないような状態なのに、挿管の準備をする時でさえスマホをいじっていた。《東洋経済記事より》
サイレント(無症候性)低酸素症とは怖い名前。突然気を失って倒れる中国の動画の意味がやっとわかってきた。
COPDなどの慢性呼吸不全患者はPaO2依存性2,3-ジホスグリセリン酸 2,3-DPG増加があり、酸素解離曲線が右方(赤い線)に移動して酸素の体内解離に有利な状態にある。サイレント低酸素症はDPGを調べてスクリーニングできる。