公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

KININARU 技術 41プラズモンバイオセンサーの小型化

2021-11-11 10:51:28 | 経済指標(製造業)

追補2023/12/21

当社札幌研究所の閉鎖のお知らせ

2023.10.1

当社は研究体制見直しの一環として、札幌研究所(北海道札幌市厚別区下野幌テクノパーク2丁目3番6号)を2023年12月末をもって閉鎖いたします。
いままで札幌研究所で実施していた研究業務は当社研究拠点に集約していきます。

<札幌研究所閉鎖後の主な当社研究拠点>
 本社ラボ(愛知県刈谷市)
 藤岡ラボ(愛知県豊田市)
 北大FMIラボ(北海道札幌市 ※2023年4月1日開設)
 インドラボ(インド テランガナ州)


北海道大学電子科学研究所の三澤弘明特任教授と同大学大学院理学研究院の上野貢生教授らの研究グループは,道内に研究所を持つイムラ・ジャパン株式会社(愛知県刈谷市,取締役社長:田内比登志)と共同で,シリコン薄膜太陽電池内に閉じ込めた光とプラズモンとの相互作用を巧みに利用して周囲の屈折率変化に対して鋭敏に電子信号を変化させる新しい原理を見出し,太陽電池とプラズモンとを結合させた革新的バイオセンサーの開発に成功しました。開発したプラズモンバイオセンサーに抗体を化学修飾し,抗原である新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のヌクレオカプシドタンパク質を反応させたところ,2分程度で大きな電気信号の変換が観測され,抗原を定量的に計測可能であることを明らかにしました。

従来のプラズモンセンサーは,様々な生体物質を検出するバイオセンサーとして,現在も創薬や臨床研究などの広い分野で利用されていますが,生体物質とプラズモンとの相互作用を光学的に検出するため,検出系のサイズをコンパクト化することは困難でした。今回開発したプラズモンバイオセンサーは,光を閉じ込める機能を持つ薄膜太陽電池をプラズモンと結合させたため,プラズモンと生体物質とが相互作用すると太陽電池の発電効率が大きく変化して高感度な検出及びシステムのコンパクト化が可能になりました。本技術は将来,服のように身に付けられるバイオセンサーへの応用が期待されます。

なお,本研究成果は,2021年11月10日(水)公開のNature Communications誌にオンライン掲載されました。


論文名

A Fabry-Pérotcavity coupled surface plasmon photodiode for electrical biomolecular sensing(電気的な生体分子センシング用のファブリペローキャビティ結合表面プラズモンフォトダイオード)

著者名

Giles Allison1,Amrita Kumar Sana1,小川雄太1,加藤英美1,上野貢生2,三澤弘明3,4,林弘毅1,鈴木博紀1(1イムラ・ジャパン株式会社,2北海道大学大学院理学研究院,3北海道大学電子科学研究所,4台湾国立陽明交通大学新世代功能性物質研究中心)

雑誌名

Nature Communications

DOI

10.21203/rs.3.rs-423364/v1

公表日

2021年11月10日(水)(オンライン公開)


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