公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

切り取りダイジェスト2021/11/22 時間は最悪の錯覚 ベルの不等式とダン・カミンスキーの遺言

2023-09-30 17:27:00 | 意見スクラップ集

『私たちの脳は見たいものしか見ないので心が連続しているという錯覚から抜け出せずにいます。錯覚と真覚が入れ替え可能であることに気づきさえすれば心の自己関係(思い込み、信念、信仰、ドグマ、自分)をリセットすることはだれにでもできることです。』ただ瞑目すること、過去に初めて心惹かれるものを見た感動を思い出すだけで、瞬間的に何度でもできるのですから、これほど単純なことはありません。

 
以上はかつて自分で書いた一文ですが、時間が経過しているのもありここで説明的に補足しておきたい。

心が連続しているというのは因果集合に対する人間の錯覚のことです。脳の中の時間(時間感覚)は人間を有限の因果に拘束する最悪の錯覚です。因果は無限であり心はもっと自由になれるのです。時間とは変化属性(因果を抽象的に微分したもの)の集合にすぎません。

夢の中の時間を思い出すと良いでしょう。そこで私たちの記憶は連続していませんが辻褄合わせはしっかりとやっています。私たちは変化が時間に沿って進むという風に辻褄合わせの演算をして実在の代用をしているにすぎません。その錯覚があまりに動物生活には便利なので疑いを持たないだけです。
 
時間とは変化属性の集合、微分の寄せ集めと予測にすぎません。
最近の物理学では、真実はさておき世界は離散的な幅を持つ単写像単位の半順序集合causal setsからできた空間であると言う仮説が流行の兆しを示している。実に仏教的無常因果(関連なく順序を持つ空)の宇宙観に近似していると思う。
 
つまり時間を含む物質やその因果にはある認識到達限界があり(局所実在論ベルの不等式−2≦S≦2を破る量子力学、局所または実在の前提を否定)、本質的に無限の因果セット(これを世俗的にはパラレルワールドと呼ぶ:下図参照)からどれを選ぶかは人間の自己認識に任されていると考えることができる。ここで自己が顕現する。だからこそ自己の哲学がライフワークなのだ。
 
量子論は一般的に確率的な性質を持つことが知られており、古典的な物理法則とは異なる予測を提供することがあります。そのため、量子論においては古典的な不等式が成立しないことがあります。以下に有名な実験例をいくつか示します。

1. ベルの不等式(Bell's inequality)による実験:
ベルの不等式は、量子力学とローカルリアリティ(局所実在性)の組み合わせに対する予測の違いを示す不等式です。ベルの不等式を満たす場合、物理系はローカルリアリティの原則に従っていると解釈されます。しかし、実験結果はベルの不等式を破ることが示され、局所リアリティの仮定が成り立たないことが明らかになりました。

2. アスペクトの実験(Aspect's experiment):
アスペクトの実験は、ベルの不等式を用いて量子の非分離性(非局所性)を検証する実験です。この実験では、エンタングルメント(量子的に相関した状態)を持つ光子対を用いて、ベルの不等式を測定します。実験結果はベルの不等式を破り、非局所性が存在することを示しています。

これらの実験は、量子論が古典的な物理法則とは異なる振る舞いを示すことを明確に示しています。量子論は確率的な性質や非局所性を含むため、古典的な不等式が成立しないことがあります。

因果集合理論はRafael Sorkinによって創始された。彼はこのプログラムの主要な推進者であり続けている。彼は上述の議論を特徴付けるために、"順序 + 数 = 幾何"というスローガンを作った。このプログラムは、時空は局所ローレンツ不変性を保つ一方で根本的に離散的であるような理論を与える。

 

因果集合(causal set)理論は、物理学における時間と因果関係の基礎となる概念を扱う理論です。この理論は、時空を離散的な因果関係のつながり(因果集合)としてモデル化することを提案しています。因果集合理論は、一般相対性理論などの連続的な時空のモデルとは異なり、離散的な構造を持つことが特徴です。

因果集合理論では、因果集合が基本的な要素となります。因果集合とは、離散的なイベント(事象)の集合であり、それらのイベント間の因果関係を表現します。因果集合理論では、因果関係は単方向であり、あるイベントが別のイベントを引き起こすという因果的なつながりを持ちます。

因果集合理論では、時空の性質や物理法則は因果集合の配置やつながりによって記述されます。因果集合が離散的であるため、時間や空間の連続性は持ちません。また、因果集合理論では、量子力学や一般相対性理論との統合も試みられています。

因果集合理論は、時空の微細構造や量子重力理論の研究などにおいて興味深いアプローチとなっています。しかし、まだ十分に発展していないため、確立した理論とは言えません。現在も研究が進められており、将来的には新たな洞察や予測を提供する可能性があります。

このようになるとライプニッツの単子論モナド復活すると思う

 

ダン・カミンスキーのブログはある意味で遺言 CSPRNG - 公開メモ    DXM 1977  ヒストリエ

ダン・カミンスキーのブログはある意味で遺言 CSPRNG - 公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

CybersecurityexpertDanKaminskyhasdiedattheageof42.Thetechgenius’sniece,Sarah,confirmedthenewsovertheweekend,citingdiabeticketoacidosis,aseriousdiabeticcomplicati...

goo blog

 

 

以下はダン・カミンスキーの遺言

 

『しかし、私は、非局所性は、光の速度で私たちの宇宙をシミュレートしながら、その能力を自分自身の用途にのみ使用することを選択した、まったく異質な基質に依存しなければならないと思います。 瞬間的なコミュニケーションが可能であれば、光の速度自体が巨大な複雑さを持っています。

遠く離れた場所での不気味な動き、タイムトラベル、多世界理論、異次元からのシミュレーター......これらはすべて、スタートレックのエピソードを盛り上げるためのものですが、暗号は、私たちが実際に世界で日常的に目にするものです。 悪い暗号ならなおさらです。

--

先ほど申し上げたように、極限的には数学が宇宙をモデル化しているかもしれませんが、その数学を引き出すことができるかどうかは、最終的には宇宙の出力のパターンを理解できるかどうかにかかっています。 数学は、分析可能な出力を与えることに何の制約もありません。

では、暗号機能を構築するのに必要な計算量を宇宙が与えてくれるかというと、そうではありません。 これはとてもいい質問だと思います。』

 

The causal sets program is an approach to quantum gravity. Its founding principles are that spacetime is fundamentally discrete (a collection of discrete spacetime points, called the elements of the causal set) and that spacetime events are related by a partial order. This partial order has the physical meaning of the causality relations between spacetime events.

The program is based on a theorem[1] by David Malament that states that if there is a bijective map between two past and future distinguishing space times that preserves their causal structure then the map is a conformal isomorphism. The conformal factor that is left undetermined is related to the volume of regions in the spacetime. This volume factor can be recovered by specifying a volume element for each space time point. The volume of a space time region could then be found by counting the number of points in that region.

Causal sets was initiated by Rafael Sorkin who continues to be the main proponent of the program. He has coined the slogan "Order + Number = Geometry" to characterize the above argument. The program provides a theory in which space time is fundamentally discrete while retaining local Lorentz invariance.

 

物理学がやっと哲学に追いついてきた。錯覚と真覚が入れ替え可能とは、この世の離散的な因果明滅(下図で明が赤い線滅が緑の線)を表しています。そのような時間上の因果錯覚(人間認識選好性)が真の自由な精神と交代しなければ、人間は因果律の呪縛、つまり原因を遡れば本質的根源的原因、あるいは神に至るという頑迷な確信を捨てることができません。
 
精神には根源的原因はありません。故に精神に死も生もありません。なぜならば宇宙にも根源的原因がないからです。全ての因果は並列なのです。並列なものに根源はありません。
 
ただ精神と宇宙の違いはOSとアプリケーションの違いにそっくりです。デカルト流の合理的精神とはアプリケーションがOSを発見する歴史の順番にすぎません。デカルトは大馬鹿です。デカルトの正しさは合理的なものはアプリケーション側から全て計算可能であると考えたところで発展は終わりです。自己の判断計算能力(有名な、いわゆる、我思う)が自己存在の根拠(故に我あり)ならば、自己のないところに判断計算能力OSがないことになります。私のいう真覚とはこの否定、「自己のないところにこそ自己=非自己の判断計算能力OSがある」という真覚です。
 
繰り返しになるが仏教特に禅宗はこの自己判断計算能力OSが自己にあらざるところにあるということを真覚として示しています。
 
人間の苦しみのほとんどは思い込みです。生も死も明滅する一方の思い込み集合です。思い込みの欠点は、自分の小ささ、情報不足、真覚との入れ替えを知らずに自力のアプリケーションだけで考え修行を続ける無駄にあります。苦しみを消すことはできなくても苦しみの意味を変える能力は人間の自由として与えられている。
 

Causal sets

ランダムな幾何学的グラフとしての因果集合。因果集合の要素は、時空の特定の領域に強度ξで一様にランダムに振りかけられる。ここで、ηとθはそれぞれ(1+1)次元の時間座標と空間座標を意味する。このコンフォーマル座標に45度の線で描かれた光円錐は、各要素の因果関係のある未来と過去を結びつける。青と緑の要素の光円錐が重なっている場合、その要素は赤の太線で示されるように、因果関係がある、つまり時間的に離れていると言われる。信号の未来と観測者の過去の両方にある黒い要素は、青緑色で示されるペアのアレクサンドロフ集合を形成している。すべての対の関係が描かれているわけではない。

The causal set as a random geometric graph. Elements of the causal set are sprinkled uniformly at random with intensity ξ into a particular region of spacetime, where η and θ respectively refer to the temporal and spatial coordinates in (1 + 1)dimensions. Light cones, drawn by 45-degree lines in these conformal coordinates, bound the causal future and past of each element. When light cones of a pair of elements (shown in blue and green) overlap, the elements are said to be causally related, or timelike separated, as indicated by the bold red line. The black elements both to the future of the signal and to the past of the observer form the pair's Alexandroff set shown by the teal color. Not all pairwise relations are drawn.


昨日の夢に登場した人、わたし達の恩人である。夢は人間認識の選好性を自ら物語っています。
 
卓球に関しては東京大学入学後も熱心に続け、その後国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)の病院長兼看護学校長を務めていたとき、学生相手の大会で準優勝までしてしまいました。そのときの私は、確か61歳か62歳であったと思います。」
まだ今のわたしと同じくらいの時に相談に乗ってくださいました。飛行機に乗っていたようです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 切り取りダイジェスト 隠さ... | トップ | 切り取りダイジェスト ホロ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。