公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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プラチナ価格が上昇

2024-05-16 10:23:00 | 白金ナノコロイド

パラジウムを抜く勢いかと思っていたらあっさり抜いた。

プラチナ(白金)の現物相場は、900ドル前後で下げ止まると、買い戻されたことに加え、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が戻ったことを受けて地合いを引き締めた。また、英ジョンソン・マッセイ(JM)やワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)が相次いで供給不足見通しを示したことも支援要因となり、15日のアジア時間午前の取引で1050ドル台まで上昇し、昨年5月以来の高値をつけた。15日に4月の米消費者物価指数(CPI)の発表があり、1000ドル台で定着できるかどうかが当面の焦点である。

 3月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想以上に加速したことや、パウエル米FRB議長が長期間の金利据え置きを示唆したことを受けて利下げ観測が後退した。米4月CPIは前年比3.5%上昇と前月の3.2%上昇から伸びが加速し、昨年9月以来の大幅な伸びとなった(事前予想は3.4%上昇)。CMEのフェドウォッチでは、米FRBの利下げ開始は9月以降となり、年1回の利下げが見込まれた。ただ、4月の米雇用統計が予想を下回り労働市場の減速が示唆されると、利下げ観測が戻り、年2回の利下げを織り込んだ。

 非農業部門雇用者数は前月比17万5000人増と事前予想の24万3000人増を下回った。31万5000人増に上方改定された前月から予想以上に伸びが鈍化した。失業率は3.8%から3.9%に上昇した。目先は今夜発表される4月の米CPIが焦点である。事前予想は前年比3.4%上昇と前月の3.5%上昇から伸びが鈍化するとみられている。ただ、目標とする2%を大幅に上回っており、米CPI発表後の各市場の反応を確認したい。

●プラチナは2年連続の供給不足見通し

 英JMのレポートによると、2024年のプラチナ系貴金属(PGM)は供給不足が続く見通しである。プラチナは18.6トン(前年16.1トン)、パラジウムは11.1トン(同31.7トン)、ロジウムは2.0トン(同4.0トン)の供給不足と予想された。プラチナは過去10年間で最大の供給不足となる見通しである。鉱山生産は2%減少すると予想された。ロシアの供給が2023年の大量の在庫放出から通常の水準に戻り、南アフリカの供給も減少するとみられる。一方、需要はディーゼル車の生産減少で自動車触媒向けが減少すると予想されたが、工業用需要は堅調で投資需要も増加するとみられている。

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