『ISISについてクリントン氏は「野蛮で非情、凶暴なジハード(聖戦)主義テロ集団」と形容。「ISISを国際テロネットワークにおける筆頭の脅威とみなす必要がある。封じ込めは不可能だ。打ち負かさなければならない」と力説した。』
このように封じ込め不可能という裏側で、ヒラリー・クリントンはISIS絶滅掃討を吠え始めた。どうやらショック・ドクトリンは予定通り進んでいるようだ。次はこの恐怖に世界がついてくるかどうか問題はそこにある。公平にみてシリアのアサド大統領を助けるロシアのプーチンが正しい。そこがこのテロ衝撃でどこまでシリアの国家主権(ISIS掃討=シリアアサド政権掃討ということ)を突き崩せるかかかっている、さてプーチンは次の一手をどこから打ってくるか?
想定1
もっとも支持勢力獲得の可能性を広げるのはシーア派によるメッカ奪還だろう。そのためにはイランの支援するフーシーと共同作戦ができなければならない。(++ロシア系ニュースではイラン訪問の憶測されている)イスラムの守護者となる道は、ロシア国内の問題を解決することにもなるが、宗派間抗争というシコリが残る。
想定2
プーチンが必要なもの+だけが欲しいのなら、先手を打ってISISの首都ラッカをロシア地上軍で制圧、前哨拠点とすることを選択するかもしれない。これを実現するには背後を突かれないように隣接するクルドの権益を保証する必要がある。
1を目的にサウジをはさみ打ちにするには、後方クルドを安堵して、後者のシリア領を押さえてから前者サウジ領内に着手という路線が現実的だろう。いずれにせよ空爆ではなく、十字軍がやってくる前に、どこよりも先に地上軍を有効に送り込むことが既成事実としての交渉力を一番強くする。焦っているのは米国英国仏国白耳義の方ではないか。米英イスラエルがあからさまな核攻撃を選択出来ないように先に地上軍を入れてしまう。これが勝負一番のロシアの選択肢だろう。動画はロシアの巡航ミサイル攻撃。
2015.11.25追補
『トルコ機がロシア機を撃墜 両国緊張も
(11月24日 18時06分)お気に入りに登録
内戦が続くシリアと隣国トルコとの国境付近で、24日、トルコ軍が領空を侵犯したとしてロシアの爆撃機とみられる軍用機を撃墜し、両国の間で緊張が高まりそうです。』
トルコはこの間名目上の自由シリア軍のために国境を開け続けていた影のISIL:ダーイッシュ支援国だから代理戦争ー勿論依頼主は米英イスラエルー、が始まった。
2015.11.24追補続報
シリアへの空爆を続けるロシアのプーチン大統領は、23日、ロシアとともにアサド政権を支援するイランの最高指導者らと会談し、情勢安定化には、政権存続が前提だという互いの立場をアピールした。プーチン大統領は23日、イランで、最高指導者ハメネイ師やロウハニ大統領と会談し、ハメネイ師との会談では、「シリア国民に、外から、何らかの政府や指導者を押しつけることはできない」などと述べた。ハメネイ師も、反体制派を支援するアメリカを批判。アサド政権を存続させるべきという立場を、あらためて確認した。過激派組織「イスラム国」への激しい空爆を続け、シリア情勢で主導権を握りつつあるロシアは、イランとも結びつきを強めることで、影響力拡大に向けた動きを進めている。
2015.11.20追補続報
<ロシア>シリアに地上部隊検討 地方通信社が報道
毎日新聞社 2015年11月19日 22時20分 (2015年11月20日 00時45分 更新
【モスクワ杉尾直哉】ロシア旅客機爆破事件の報復としてシリアで空爆を強化しているロシアが、地上部隊の派遣を検討している模様だ。地方通信社「ウラ・ルー」は18日、露上下両院が20日開催の合同会議で、地上作戦展開を支持する可能性があると報じた。
ロシアはソ連時代のアフガニスタン侵攻に失敗した経験から、国内で地上軍派遣への拒否感が強い。ただ、パリ同時多発テロと旅客機墜落で、過激派組織「イスラム国」(IS)や関連組織が犯行声明を出したことで、プーチン政権が方針を転換し、小規模な特殊部隊などを派遣する可能性もありそうだ。
プーチン政権はシリア領への空爆開始後も、地上戦は否定していた。
ウラ・ルー通信によると、与党・統一ロシアの幹部は、議会が地上部隊派遣を承認する見通しを語った。閣外与党の自由民主党のタスカエフ下院議員も「ISが盗んだ石油を売却できなくしなければならない」と、地上軍派遣の必要性を訴えた。
+シリアは2つの国営製油所をもち、1つはHom(s 10.7万BPD)もう1つはBania(s 13.3 万 BPD)
[カイロ 16日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」は16日、新たなビデオ声明を発表し、シリアでの空爆に参加した国々はフランスと同じ運命をたどるとした上で、米首都ワシントンを攻撃すると警告した。ビデオは、イスラム国が声明発表によく利用するウェブサイト上で公開された。
ビデオの信ぴょう性については現時点では確認できていない。米国土安全保障省は、攻撃を示唆するような情報は得ていないとしている。
国土安保省高官は「すべての脅威を真剣に受け止めるが、現時点では米国への攻撃に関する具体的かつ信頼できる情報はない」と述べた。
公開されたビデオは死者129人を出したパリ攻撃事件後の映像で始まり、戦闘服とターバン姿の男が「十字軍に参加する国々に告ぐ。われわれはパリを攻撃した。おまえたちもフランスと同じ目に遭うだろう。われわれはワシントンの米中枢を攻撃する」と主張している。
欧州にも新たな攻撃を警告。「われわれは爆発物を身に着けて近づく。われわれはさらに強力になっており、止めることはできない」と述べた。
++プーチン大統領はイランで今月23日に開催されるガス輸出諸国フォーラムに参加する可能性がある。大統領府は現在、プーチン大統領のイラン訪問の可能性を探っている。
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