ドイツは疑わしい政治をやっている。弱いユーロを演出し表で稼いで、地下に金を溜め込む。おそらくドイツの地下経済で仲間を英米に持っていなければ今頃はプーチンと一緒にメルケルは世界の敵になっていたことだろう。
数字が古いがインターナショナル・エコノミック・ジャーナル2010年12月号調査によると、地下経済の規模は、対GDP比で日本が11.0%、アメリカ8.6%、イギリス12.5%、ドイツ16.0%などとなっている。ドイツは厄介な事情の国だから地下経済抜きに政治は収まらない。これら推計に含まれない数字があり一説によるとドイツはGDPの27%を占める。日本の3倍の規模。米国は45%という推計もある。景気が良いほどこういう地下は膨れる。地下経済はどこかに出口を作り表の世界に出てくる。まず地下の実力が現れるのが政治の世界である。東西ドイツのあった時代変動とヒトラーのドイツの終焉と二度も地下水脈をつくってきたドイツは日本よりも深刻な政治支配を受けている。そういう目でドイツ経済を見なければEUに先行した経済結合の種明かしができない。今どうなのかは推測しかできないが、先日暴露された資金洗浄の85%にドイツ銀行が関係しているのは氷山の一角の話。