もう読み終わったのだけど、初出は小説幻冬「おゆうぎの部屋」2018年11月20日第一刷 幻冬舎
単行本 能町みね子 / 著 「勝手に他のつまらない子供に、 私のなかに入ってこられるのはごめんである。」 か弱くも気高い、五歳の私小説。 「今度の幼稚園はうちから遠く遠く離れた、大きなほこりっぽい交差点の角にある。空気が濁って見える。この世のがけっぷちギリギリのところにあるのは確かだ。」 「私というのはだいたい人がさわってくるのだっていやなんです。」 「遊びは何よりひとり遊び。仲がよいのは姉、そして弟。それ以上のことはない。」 「私は汚いものを見たとき、何かが入ってくるような気がして反射的に口を閉じてしまう。」 「帰りのバスは優しくて正しい世界へと私を連れ戻してくれる。」(本文より) ジェーン・スー氏推薦! ――早熟で非凡だからこそ自分を持て余す主人公を、思わずぎゅっと抱きしめたくなることたびたびでした。ま、体を硬直させ全力で拒絶してくるだろうけど。 私小説です、たぶん。 書籍分類: 単行本 価格: 1,300円(税別)ISBN: 9784344033870発売日: 2018/11/22カテゴリー: 小説
私自身、他人に触られるのは嫌い。しかし幼稚園に行ってないので、
(ちなみにタモリは幼稚園への入園を間近に控えた日、実際に見学に行ったあと、お遊戯なんて子供みたいな真似は俺にはできないと、幼稚園に通うことを拒否したそうだが)
この地獄は新鮮であるとともに、札幌も牛久も具体的に景色が浮かぶので、楽しくすぐに読み終えた。実に繊細に幼児五歳の感性を再現している。しかし視点は私小説でありながら遠くから見たような距離感を保ち、あたかも夏目漱石の「猫」の視点と知性の如く幼稚園児である吾輩を描いている。言葉になる以前の世界を言葉だけで描いたという秀逸でお洒落な挑戦である。絶賛します。
賞とれるんじゃない!
能町 みね子(のうまち みねこ、1979年3月17日[1] - )は、日本のエッセイスト、イラストレーター、ライター、コラムニスト[2]、漫画家[3][4][5]。「自称漫画家」という肩書きを名乗る[6][7]。北海道出生、茨城県牛久市出身[8][9]。「能町 みね子」はペンネームであり、父方と母方の祖母の名前を組み合わせたもの[10]。
- 大学時代は音楽サークルに所属しボーカル[28]とドラム[28]を担当、また、ギター[29]とベース[30]もこなす。2016年には自著『能町みね子の純喫茶探訪 きまぐれミルクセ〜キ』(オレンジページ)のPVで自ら作詞・作曲・歌唱・演奏を担当した「ミルクセーキ」を発表した[31]。
- 古い街や駅や建物をめぐる旅や散歩を趣味にしており[32]、2013年5月13日「森田一義アワー 笑っていいとも!」のテレフォンショッキングにおいて能町みね子自身が日本坂道学会に入りたい旨を直接、タモリに伝えている[33]。
- 相撲愛好家であり、西能川相撲座談会という連載を持っている。また、NHKの相撲番組に出演したり[3]、大相撲超会議場所ではゲストとして解説に参加している[34]。
- パフェ評論家の斧屋は、実弟であり著作にも『弟』として登場している[35][36][37][38]。
- 中島みゆきのモノマネを得意としテレビ[39]、ラジオ[40]などで披露している。
- 元々サッカーにあまり詳しくないが、ムック本の企画で2010年から4年間にわたって、当時四国リーグ・JFL所属だったカマタマーレ讃岐を長期取材した縁で讃岐サポーターとなった。この取材の模様は『「能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター」、略して 能サポ』としてまとめられ、2017年にサッカー本大賞を受賞している[41]。
- 2018年1月末に『コラ文春ボケカス、相撲報道で新潮とまったく同じ路線とってんじゃねーよ腰抜けが。』とTwitter上で発言している。[42]。
ということらしい。出典Wikipedia
追補 うーん。直木賞候補にもならなかったのか。最初の小説でもあるししょうがないか。こっちが盛り上がっている。