20年ほど前、私が結婚した年、久光製薬で高脂血症治療医薬のスクリーニング系を立ち上げていた。試行錯誤の毎日で方向性に自信を持つ事が出来たのは寺本民夫先生(帝京大学教授)のおかげだった。先生には講演に来ていただいて、創薬の方向性や求められる医療のニーズとヒントを教えていただいた。とっても気さくな先生で、「きょうの健康」にご出演はそのままだった。
約10年後 われわれの研究仲間は4人帝京大学系に再就職した。
「帝京グループが保有する総資産は、学校法人としては考えられない規模です。帝京大学が約6000億円、帝京平成大学が約2000億円。その他の学校法人も多額の資産を有しているほか、創業者の冲永家の一族がトップを務める公益財団法人が多数あります。多額の有価証券を所有している学校法人も多く、これらの資産は帝京大学本部で一括管理されていると見られています。学校法人には国からの補助金が入り、公益財団法人も含め、税制優遇を受けています。この仕組みの中で財産運用によって巨額の利益を得ていることが適切なのか、疑問です」 こう解説するのは、帝京グループをよく知る関係者である。