無限の智慧は認識主体の状態の数を最大にした時に降りてくる。
私は観察者と観察対象が同じ物理過程の原理を共有しているという地平を拓いた先駆者たちの遠慮がちな偉業に驚いてしまった。さらにWoottersのリアルな思考実験で思いもかけない論理的結論に遭遇する。A. Peres and W. K. Wootters, “Optimal Detection of Quantum Information,” Phys. Rev. Lett. 66, 1119-1122 (1991).
W. K. Wootters, "Statistical Distance and Hilbert Space," Phys. Rev. D 23, 357 (1981).
W. K. Wootters and W. H. Zurek, "A Single Quantum Cannot Be Cloned," Nature 299, 802 (1982).
つまり量子論を経ずとも系の状態の数を最大にするように条件式を与えれば、量子論と同じ結論式が導かれるという驚くべき超原理が人類の前に頭を出したということ。これで理解できた。『人間はだれしもが無自覚ながら無限の智の世界と連結している。無規定なものを有限化して、一瞬垣間見た世界を時に技術体系に、時に精神の糧として利用している。』(岡山)無限の智慧は認識主体の状態の数を彼我に囚われずに最大にした時に降りてくる。
W. K. Wootters, "Statistical Distance and Hilbert Space," Phys. Rev. D 23, 357 (1981).
W. K. Wootters and W. H. Zurek, "A Single Quantum Cannot Be Cloned," Nature 299, 802 (1982).
つまり量子論を経ずとも系の状態の数を最大にするように条件式を与えれば、量子論と同じ結論式が導かれるという驚くべき超原理が人類の前に頭を出したということ。これで理解できた。『人間はだれしもが無自覚ながら無限の智の世界と連結している。無規定なものを有限化して、一瞬垣間見た世界を時に技術体系に、時に精神の糧として利用している。』(岡山)無限の智慧は認識主体の状態の数を彼我に囚われずに最大にした時に降りてくる。
思考の本質
われわれが考えたと思うより先に、無限の智慧は複数の知識の重ね合わせの状態にある。その一つを選ぶ状態が智慧の自由度と智慧の対称性を破る。それ故に系の状態の数を最大にするように精神を整え直すが難しい。考えるエネルギーの殆どが偏見を捨てるために消費される。
『なんらかの光明が降りて知識選択した時に他の智慧は消失するから、自分で考えた(啓示を受けた)かのような幻想が残る。これが自我の幻想であり近代的個人の基礎である。』(岡山)
わたたちの住む世界が一つの一貫した発展であるかのように考えることができるのは遥か昔に智慧の対称性が破れて降りてきた預言(知識;科学的知識、経験的知識、宗教的知識)が信じられているからである。聖書はその典型的知識である。一度智慧の対称性が破れると次の世代はその知識の形に支配された知識を流通させる。故に預言者の封止、知識の重ね合わせの状態の禁止、人間の地上化はキリスト者の必要条件となる。
預言者の到来の封印は、系の状態の数を最大にする真逆の典型である。