空虚さが第三の引退周辺には充満している。トップだと自認していたエリートエクゼブティブNHK社員が『ゴゴ生な不倫不祥事』を起こして転落する根本の原因には、この第三の引退という生きものとしての引退の虚しさがある。
こういう虚しさを辿ってゆくと、その出発点には有限の命にしがみつく計算高い臆病心がある。
人の生き方は個人の有限の命を離れてからが本番なのです。計算高い臆病心と無縁になれば虚しさは無限の充実へと飛躍する。
私は意欲をなくしている人には若い時のように元に戻れとは言いません。戻りたくても戻れない、その機会はずっとあなたにあったのです。
それがここから飛ぶということです。
はじめから飛べないと決めた鳥は虚しさから自由になることができません。いつまでも地面の餌と天敵に支配されて生きるしかないことが虚しさなのです。
慣れ親しんだ過去には戻れないことを自覚しましょう。仕事に限らず無数の生き方を残すために最後まで前に進むのです。