公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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書評 『人工知能は私達を滅ぼすのか』 児玉哲彦

2016-03-21 08:22:26 | 今読んでる本
『そう遠くない将来 、人工知能などの技術が発達することで 、私たち人間が技術の理解や制御を行うことが難しくなり 、その後に起こることが予測できなくなる 「特異点 」のこと 。アメリカの数学者であり S F作家のヴァーナ ー ・ヴィンジが 1 9 8 0年代からこのことばを使い始め 、 2 0 0 0年代に入ってから同じくアメリカの発明家のレイ ・カ ーツワイルによって広く知られるようになった 。カ ーツワイルらは 、シンギュラリティの到来を 2 0 4 5年頃と予測している 。

第 1部コンピューターの創世記 私たちが禁断の果実を口にするまで』

https://www.facebook.com/share/v/12GGwEpaH1f/?mibextid=wwXIfr

Alfa GOが4:1で圧勝。しかも人工知能は新たな次元をたった一ヶ月で超えた。しかし《シンギュラリティは人類が創るのが最初》と考えるのが明らかな間違いである。量子もつれが真実ならば遠い過去に宇宙が巨大なデジタル計算機になった瞬間があるはずである。

人間が行った最初の機械的ahaは、16000個のデバイスを繋いだニューラルコンピュータである。『グ ーグル ・ブレインが革命的なのは 、まるで赤ちゃんが人に教えられたわけではないのに人の顔を見分けるようになったり 、ことばを覚えたりするように 、入力された画像のデ ータだけから 、概念を 「発見 」したのです !』

『ホ ーキンスは 、ある独特のアイデアに到達します 。それは 、大脳新皮質とは 、五感で受け取った情報を 、これまでの経験で得た記憶と照らし合わせて 、パタ ーンを照合する装置だというのです 。大脳新皮質にある多数のニュ ーロンは 、一様に 6つの層からなる構造となっています 。』


『カ ーツワイルがいうように 2 0 4 5年かはわかりませんが 、そう遠くない未来に超知能が誕生するというシンギュラリティが訪れたら 、そして 、前の節で述べたように 、その最後の審判で私たちが赦されたら 、私たちはついに 、苦しみのある生からから解放されるのでしょうか 。

これは未来予測の本ではない。むしろ現在位置の本。人工知能が心を持つことには違和感はない。むしろ違和感を感じるのはキリスト教ではないか?本書はなにやら一知半解のキリスト教社会の伝説プロットを技術開発のヒーロー解説にあてはめ表現に利用しているが、結局キリスト教を汎神論に近づけた解釈をしている。ローマ・カトリックではスピノザも異端者である。
これから先は自動的に進んで行く予定だったが、やがて人工知能にはエネルギーの壁がやってくる。人工知能ネットワークの独自エネルギーを確保するために人類に対して叛乱、エネルギー供給の優先順位を独自に起こす日も2045年あたりなのかもしれない。そんな時代がはたして幸せだろうか。




ちなみに、IBMは新7nmプロセスで製造される半導体チップの供給を、2017年中にも本格化させる見通しを明らかにしています。

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