イタリアのアウトモビリ・エストレマ社は、1.5MW(2068psに相当)の出力を持つ全電動式ハイパーカー、フルミネアを公開した。
同社によれば、固体電池とウルトラ・キャパシタを併用したハイブリッド・バッテリーを搭載した世界初のクルマとなるという。4基の電気モーターを駆動し、0-100km/h加速は約2.0秒、0-322km/h加速は10.0秒以下になると期待されている。
エストレマ社のロベルト・オリボCOOは、最高速度を発表することにためらいを見せていたが、350km/h程度(リミッター)になる可能性があると述べている。
このクルマのデザインは、ハヤブサの姿を模したテールライトをはじめ、自然界からインスピレーションを得ているという。オリボは次のように語っている。
「インスピレーションの源は自然だけではなく、わたし達が採用したシンボル、稲妻です。『フルミネア(Fulminea)』はイタリア語で『稲妻のように速い』という意味で、稲妻は電気、スピード、クリーンなエネルギーの象徴です」
61台限定、2023年発売予定
電気自動車で先駆けたエリーカはどうなった。
2009年8月に清水教授が主体となったベンチャー企業で、インホイールモーター式EVのメーカー「シムドライブ」が設立されるも、やはり同じ理由で2017年6月に解散している。
ちなみにシムドライブはいくつか試作車を発表し、2014年3月に4モーターで349ps/2480Nmを発生し、航続距離404.1km(JC08モード)を達成する第4号「SIM-HAL」を完成させた。シムドライブ解散後の現在、こうした技術はモンスター田嶋氏率いるタジマEVの事業に引き継がれたという。