対北朝鮮戦争を始めるトランプに議会による宣戦布告授権は必要か?
答え 必要ない
補足 そう単純でもない。
米国の戦争権限法(正確には法律ではなく議会決議)の憲法上の問題は憲法に規定された大統領の指揮統帥を侵害していることにある。しかし同時に米国憲法は議会権限として宣戦布告の権利を明記している。大統領にはそういう規定がない。
だからと言って米国大統領は常に議会承認を受けて戦争をしてきた訳ではない。イラク戦争は授権した。米国人の救出という目的があればいつでも戦争開始可能である。
つまり議会承認が時間的に可能で必要な時は授権して戦争をするし、可及速やかな行動が必要な時は当面90日は自由に戦争を始めている。北朝鮮は現在米国人を人質にしているからこれに該当する。米国人を釈放しないと本当に攻撃がはじめられる。北朝鮮は速く釈放交渉を始めたほうがいい。米国政権は自国民を取引条件に使った印象を与えたくないからティラーソンが言っている外交交渉によりというのは秘密交渉を言っているのかもしれないし、その交渉がテーブルの上にある間は米国は攻撃できないので言葉をエスカレートして米国民を挑発している(なにもできない大統領を辱めるため)。
発射されれば残り時間は15分
Bolton: “We should not allow ourselves to be held hostage by this erratic regime and the threat of nuclear terrorism against our country.
もし戦争が長期化する場合は、議会に授権を求める事後手段も行使できる。
だからトランプ大統領は年度予算承認よりはるかに容易に北朝鮮を先制攻撃することができる。その場合はトランプとて短期で勝てなければ政治的首を取られることを覚悟してかかる。しかし北朝鮮は周辺国に保険をかけているから消滅させることはできない。戦争局面をどう定義するか、発射能力の陸海空からの除去か核兵器放棄なのかによる。全て先制攻撃をした場合が有利に運べる。
慌てて議会が動き出す。ティラーソンに議員が書簡を送って憲法違反の指揮権剥奪を示唆。
【ワシントン時事】トランプ米大統領は10日、北朝鮮が米領グアム島周辺への弾道ミサイル発射を計画していることについて、「グアムに対して何かすれば、誰も見たことのないような事態が北朝鮮で起きることになる」と述べ、報復する考えを表明した。
滞在先のニュージャージー州で、記者団に語った。
北朝鮮が米国を脅すなら「火力と怒りに直面する」と威嚇したトランプ氏の発言に「好戦的すぎる」と批判が出ていることに対しては、「まだ厳しさが足りなかったかもしれない」と主張。「軍も(発言内容を)100%支持している」と強調した。北朝鮮に先制攻撃を仕掛ける可能性に関しては、言及を避けた。
また、国連安保理で対北朝鮮制裁決議が全会一致で採択されたことに触れ「中国とロシアが賛同したことに敬意を表する」と表明。北朝鮮が経済面で依存する中国について「もっとできるだろうし、やってくれるだろう」と制裁の厳格な履行に期待を示した。
米朝 拘束米国人めぐり接触を継続 米メディア報道
8月12日 7時10分
アメリカと北朝鮮が非難の応酬を続けるなか、アメリカの一部メディアは、北朝鮮で拘束されているアメリカ人をめぐり、国務省の高官が北朝鮮の国連代表部の高官と接触を重ねていると伝えました。
アメリカのABCテレビやAP通信など一部のメディアは11日、国務省で北朝鮮問題を担当するユン(尹)特別代表が、北朝鮮に拘束されている3人のアメリカ人を巡ってニューヨークにある北朝鮮の国連代表部の次席大使と接触を重ねていると伝えました。
ABCテレビは、ユン特別代表と北朝鮮の国連代表部の次席大使が両国の関係についても意見を交わしていると伝えています。
ユン特別代表は、北朝鮮に拘束されているアメリカ人をめぐり、ことし5月から北朝鮮の当局者と接触を行ってきましたが、6月になって北朝鮮で拘束されたのちに脳に障害を負い帰国した大学生が死亡してからは、接触を続けているか明らかになっていませんでした。
ただ、アメリカは拘束されているアメリカ人と、核・ミサイル開発は別の問題で、北朝鮮が非核化に向けた行動を取らないかぎり対話には応じないとの立場を示しており、今回伝えられた接触が緊張の緩和につながるかは不透明です。
マイク・ペンス米副大統領
ペンス副大統領は、トランプ大統領が2020年の大統領選挙に出馬しなければ、自身が出馬する意向だとするニューヨーク・タイムズの記事を否定した。ペンス氏はこの記事を馬鹿げていて、くだらないだと述べた。
ホワイトハウスのケリーアン・コンウェイ上級顧問はさらに、ペンス氏は現職の副大統領として再選するために20年度選挙に備えており、トランプ大統領は2期連続で務める意向だと付け加えた。