サイクスピコ協定100年

マルクスの時代はおよそ200年前のドイツ革命の失敗に始まる。マルクスとエンゲルスが発明したプロレタリアートというレトリックは政治的自由変数であり、最後まで真の姿は隠されたままであった。およそ100年前の戦争に明け暮れた時代は国家簒奪の手段として便利なプロレタリアートのレトリックが世界を席巻し、あたかもマルクスの予言が実現したかのように、国家簒奪のクーデターを正当化した。それがロシア革命である。人類史上稀に見る壮大な嘘の始まりである。国家簒奪の連続が20世紀だった。サイクスピコはその１幕に過ぎないが、今に至る戦争の口実と戦争の実母の痕跡をを見逃しては100年分の流血が無駄になる。100年前に始まるもう一つの壮大な嘘、アメリカ合衆国の理想という共産主義に代わるもう一つの価値観、実のところは根っこが同じ国際主義、が崩れ落ちるのを今年目にする人々は悲鳴こそあげないが、嘘の始まりが理解できずに当惑するばかりだろう。

『米ＦＯＸニュースが１８日に発表した大統領選に関する全米世論調査で、共和党の実業家トランプ氏（６９）と民主党のクリントン前国務長官（６８）の直接対決を想定した場合、トランプ氏がわずかに上回る結果となった。トランプ氏が指名獲得を確実にしてから、米主要メディアの全米調査で同氏がクリントン氏に対して優位となったのは初めて。

　ＦＯＸニュースが今回実施した世論調査では、トランプ氏の支持率が４５％で、クリントン氏が４２％。前回４月中旬の調査では、クリントン氏が４８％で、トランプ氏の４１％を７ポイント上回っていたが、今回逆転した。』