1995年に小学校に入学した我が子が今年は社会人になる。勿論、本当の子供ではなく、ベンチャーである。
この修辞矛盾のような私の標語は、論理的な言い回しでは表現出来ない私の人生の通奏低音、心境のようなものである。
本当の人生が始まったのはつい11年前のことに思える。なぜなら、生まれなければならない焦燥感を感じたのは、会社が非常に狭い房のように思えた事と同時だったから。
当時実は自分はまだ生まれていないのではないか。本当の人生を自分でコントロールする事を予め放棄している、そう感じた。私も↓こういうタイプのサラリーマンだった。
「敬意を払われることなく育った人には、敬意を払われることによって得られる実用面でのプラス・アルファ、つまり波及効果の重要性が理解できないのである。故に、誠心誠意でやっていればわかってもらえる、と思いこんでしまう。(「悪名高き皇帝たち」)http://goo.gl/nJDO」
塩野七生
1988年と言えば、その我が子が誕生した年であるが、非常にぼんやりとした可能性の研究にすぎなかった。核酸医薬品も、抗体医薬品(追補2020年PD-1抗体、「オプジーボ」(小野薬品・米国Bristol-Myers Squibb;BMS社)と「キイトルーダ」(Merck社・MSD社)の世界市場での売り上げ(英Evaluate社予測)は、2024年にそれぞれ113億ドルと170億ドルは合計3兆円に迫る巨大ブロックバスターへと成長)も姿の無い時代だった。
その頃を知る人と久しぶりにあったが、22年も時が止まった会社が目の前にあるかの様だった。
「生まれたからには、生まれなければならない。」
この修辞矛盾のような私の標語は、論理的な言い回しでは表現出来ない私の人生の通奏低音、心境のようなものである。
本当の人生が始まったのはつい11年前のことに思える。なぜなら、生まれなければならない焦燥感を感じたのは、会社が非常に狭い房のように思えた事と同時だったから。
当時実は自分はまだ生まれていないのではないか。本当の人生を自分でコントロールする事を予め放棄している、そう感じた。私も↓こういうタイプのサラリーマンだった。
「敬意を払われることなく育った人には、敬意を払われることによって得られる実用面でのプラス・アルファ、つまり波及効果の重要性が理解できないのである。故に、誠心誠意でやっていればわかってもらえる、と思いこんでしまう。(「悪名高き皇帝たち」)http://goo.gl/nJDO」
塩野七生