賃金は二十年間下がり続けている。1997年くらいがピークであり、かの水準には二度と戻らない。戻らない理由は正規雇用のコスト増と派遣業種の拡大がピンハネビジネスを成長させ、製造業の前提になったところにある。
日本経済が蘇るには人件費の高コストとエネルギーの高コストが解決されることが条件になる。前者はサービスの機械カ 後者はメタンハイドレートなどの資源の多角化低廉化なのだが、さっそく米国から横槍が入った。
たとえ低成長でも、絶対水準よりも上昇や下降の傾きが社会的気分のあり様にとって重要。狂乱と言われ物価も上昇しているが、70年代は7年で2倍 80年代は7年で10%程度の賃金上昇。このまま続くと思っていたら、価格破壊のデフレ時代が90年代からずっと続く。安いものでも我慢して腹がふくれりゃいいと350円の昼食は毎日ラーメン店に行列が出来ている。