「頭のよい者がしばしばあきれるほど成果をあげられない。彼らは頭のよさがそのまま成果に結びつくわけではないことを知らない。頭のよさが成果に結びつくのは体系的な作業を通してのみであること知らない。それらの資質を結果に結びつけるには、成果をあげるための能力が必要である。」
「成果をあげることは一つの習慣である。習慣的な能力の集積である。習慣的な能力は修得に努めることが必要である」
ドラッカー『経営者の条件』
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「成果をあげるための能力」、素朴にはまず現場を知るということかな。ドラッカーは知る手順について更にこう続ける。そのためには、
時間を体系的に管理する===============分割と統合
外部への貢献に焦点を当てる===========アウトプットの質と量
強みを中心に据える===================エンジンブランド
優先順位を決める=====================手順と手順のための分析
成果をあげる意志決定をする===========チームワークとリーダーシップ
最後の意思決定がやはり肝心なんだろうな。
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「知力や想像力や知識は、あくまでも基礎的な資質である。それらの資質を結果に結びつけるには、成果をあげるための能力が必要である。知力や想像力や知識は、限界を設定するだけである。」
「トップとしての仕事ぶりは、トップをやらせてみなければ分からない。トップへの準備は、ほとんど行いようがない。」
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ゼークト
有能な怠け者。
これは前線指揮官に向いている。理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。
有能な働き者。
これは参謀に向いている。理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。
無能な怠け者。
これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。理由は自ら考え動こうとしないので参謀の進言や上官の命令どおりに動くためである。
無能な働き者。
これは処刑するしかない。理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。
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ゼークトのように組織を逆さまに作ることができたのが、日本の官僚機構だ。ゼークトが処刑したいと思うような、無能な働き者が日本の官僚機構にはいっぱいいる。それよりも有能な働き者が底辺庶民階層にいる。残念なことに日本には前線指揮官として行動選択肢に悩まない有能な怠け者が少ない。
ドラッカーの「成果を上げるための能力」は、前提ではあるが、実は経営者にはあまり当てはまらない。なぜなら経営者は資源配分する立場だからだ。知識や知力は選択を増やすこと自体に貢献するが、知性には選択肢を形作る胆力の根源である魂がない。
魂の目盛が志。
一、成果をあげるための能力とは、学校では教えない矛盾に耐える胆力。
一、成果をあげるための能力は、相反する選択肢を創る能力である。
選択肢は悩み苦しむ事を増やす。しかし
自ら悩み苦しむ事に優先順位をつけて目的手段で構造化することで、苦しみは結果に変える事ができる。
一、魂と志は経営者の個性であって、有限資源である。
従って事業成果を達成するために経営者を入れ替え事業を最適化する決断をためらうべきではない。
ちなみにデカルトは方法序説冒頭で以下のように分別だけでは足りない要点を言っている。
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「いちばんだいじな要件というのは、その精神を正しく適用することなのだ。最高の精神は、最高にすぐれた成果を挙げることもできる。」
「が、同時にものすごくはずれていってしまうことだって、じゅうぶんに可能だ。そしてとてもゆっくりと旅する者であっても、必ずまっすぐな道をたどるならば、走りはするがまっすぐな道を捨てる者にくらべて、ずっと遠くまで進むことができるだろう。」
「成果をあげることは一つの習慣である。習慣的な能力の集積である。習慣的な能力は修得に努めることが必要である」
ドラッカー『経営者の条件』
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「成果をあげるための能力」、素朴にはまず現場を知るということかな。ドラッカーは知る手順について更にこう続ける。そのためには、
時間を体系的に管理する===============分割と統合
外部への貢献に焦点を当てる===========アウトプットの質と量
強みを中心に据える===================エンジンブランド
優先順位を決める=====================手順と手順のための分析
成果をあげる意志決定をする===========チームワークとリーダーシップ
最後の意思決定がやはり肝心なんだろうな。
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「知力や想像力や知識は、あくまでも基礎的な資質である。それらの資質を結果に結びつけるには、成果をあげるための能力が必要である。知力や想像力や知識は、限界を設定するだけである。」
「トップとしての仕事ぶりは、トップをやらせてみなければ分からない。トップへの準備は、ほとんど行いようがない。」
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ゼークト
有能な怠け者。
これは前線指揮官に向いている。理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。
有能な働き者。
これは参謀に向いている。理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。
無能な怠け者。
これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。理由は自ら考え動こうとしないので参謀の進言や上官の命令どおりに動くためである。
無能な働き者。
これは処刑するしかない。理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。
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ゼークトのように組織を逆さまに作ることができたのが、日本の官僚機構だ。ゼークトが処刑したいと思うような、無能な働き者が日本の官僚機構にはいっぱいいる。それよりも有能な働き者が底辺庶民階層にいる。残念なことに日本には前線指揮官として行動選択肢に悩まない有能な怠け者が少ない。
ドラッカーの「成果を上げるための能力」は、前提ではあるが、実は経営者にはあまり当てはまらない。なぜなら経営者は資源配分する立場だからだ。知識や知力は選択を増やすこと自体に貢献するが、知性には選択肢を形作る胆力の根源である魂がない。
魂の目盛が志。
一、成果をあげるための能力とは、学校では教えない矛盾に耐える胆力。
一、成果をあげるための能力は、相反する選択肢を創る能力である。
選択肢は悩み苦しむ事を増やす。しかし
自ら悩み苦しむ事に優先順位をつけて目的手段で構造化することで、苦しみは結果に変える事ができる。
一、魂と志は経営者の個性であって、有限資源である。
従って事業成果を達成するために経営者を入れ替え事業を最適化する決断をためらうべきではない。
ちなみにデカルトは方法序説冒頭で以下のように分別だけでは足りない要点を言っている。
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「いちばんだいじな要件というのは、その精神を正しく適用することなのだ。最高の精神は、最高にすぐれた成果を挙げることもできる。」
「が、同時にものすごくはずれていってしまうことだって、じゅうぶんに可能だ。そしてとてもゆっくりと旅する者であっても、必ずまっすぐな道をたどるならば、走りはするがまっすぐな道を捨てる者にくらべて、ずっと遠くまで進むことができるだろう。」