リアルを積み重ねすぎると話の魅力が薄れてゆく。自然科学者の話はおおかたつまらない。子供の目から見ても大人は嘘つきで、隠し事があるが故に尊敬されていた。最近動画サイトでダイジェストがよく登る第七十三代武内宿禰、故人竹内睦泰氏のちょっとアルでやられていそうな胡散臭い呂律の話は本物だから面白いと思う。
竹内 睦泰(たけうち むつひろ、1966年(昭和41年)12月17日 - 2020年(令和2年)1月13日は、元大学受験予備校の日本史講師。「古神道本庁」代表。
大人の皆様もそうあるべき。本当の事は言わない大人でありながら、魅力的に話を続け引き込んでゆくそこが大人のやり方で肝心なところ。
心理装置の存在を手軽に情報の入る時代は大衆に忘れされている。
元禄赤穂事件よりも仮名手本忠臣蔵のほうがおもしろいに決まっている。
事実は人を傷つける。だから虚構の人格を公開処刑した方が優しさに溢れていて辛辣にできる。これが専制の下の言論の育ち方、日本人はこれを忘れて身動きが取れず忖度の塊になっている。
一つだけ言えるのは情報の多い時代はフィクションのインパクトが薄れる。
若者もそう熱心に人生をかけてスクリーンを見ているわけでは無い。
大人や高齢者が尊敬された背景には、神話であれ、小言であれ、昔話であれ、大人の発する加工された知識に魅力があったからだと思う。昔から百聞は一見に如かずという様に、ネットワークから一見を得てしまえば、フィクションはフィクションに心酔するのではなく、フィクションとして楽しむものという地位になる。大相撲の八百長もフィクションを楽しむものという事になる。
若者もそう熱心に人生をかけてスクリーンを見ているわけでは無い。
大人や高齢者が尊敬された背景には、神話であれ、小言であれ、昔話であれ、大人の発する加工された知識に魅力があったからだと思う。昔から百聞は一見に如かずという様に、ネットワークから一見を得てしまえば、フィクションはフィクションに心酔するのではなく、フィクションとして楽しむものという地位になる。大相撲の八百長もフィクションを楽しむものという事になる。