久しぶりに本のご紹介です。最近、朱野帰子さんの「駅物語」を読みました。私にとって初めての作家さんです。大学を優秀な成績で卒業し、就職も一流企業から内定をもらいながら、東本州旅客鉄道の総合職でなく、現業に就職した若菜直。直には鉄道が大好きだった弟がいた。大好きな電車の先頭車両に乗っていて亡くなった病弱な弟のかなわぬ夢は駅員になることだった。1人電車で出かけた弟の死の責任は自分にあると思っていた彼女は、どうしても電車の先頭車両に乗れないのだった。直の職場は東京駅。同期の新人で鉄道オタクの犬塚、新人教育係に任じられた藤原と橋口由香子。助役の松本、副駅長の吉住。国鉄時代を知っているベテランの出雲。クレーマー的な乗客、人身事故、台風による運休や列車の遅延、ストーカー男など、一癖も二癖もある人間関係やアクシデントにもまれながら若菜直が駅員として成長する物語でした。お勧め。若いっていいなと思いました。もう1冊は、芥川龍之介の短編「蜜柑」を美しい挿絵で綴った乙女の本棚シリーズの1冊。蜜柑のストーリーもいいけれど、描かれる場面情景が美しい画集のような1冊。京都造形芸大の日本画コース卒のげみさんというイラストレーターの作品です。彼女は、梶井基次郎さんの「檸檬」でもイラストを担当したようなので、もし図書館にあったらそれも借りたいと思います。美しくて何度も観たくなります。
追記=著者名が間違っていたので、訂正しました。朱野さんが正しいです。今日図書館に「駅物語」を返却し、また朱野帰子さんの「真実への盗聴」を借り、乙女の本棚シリーズを三冊、太宰治の「女生徒」、太宰治の「葉桜と魔笛」、江戸川乱歩の「押絵と旅する男」を借りました。梶井基次郎さんの「檸檬」は取り寄せを頼みました。三浦しをんさんの「あの家に暮らす四人の女」も借りました。返却予定日は4月2日。次男の引っ越しに伴って岡山に行くこともあり、バタバタするけど、細切れの時間を利用して読みます。
追記=著者名が間違っていたので、訂正しました。朱野さんが正しいです。今日図書館に「駅物語」を返却し、また朱野帰子さんの「真実への盗聴」を借り、乙女の本棚シリーズを三冊、太宰治の「女生徒」、太宰治の「葉桜と魔笛」、江戸川乱歩の「押絵と旅する男」を借りました。梶井基次郎さんの「檸檬」は取り寄せを頼みました。三浦しをんさんの「あの家に暮らす四人の女」も借りました。返却予定日は4月2日。次男の引っ越しに伴って岡山に行くこともあり、バタバタするけど、細切れの時間を利用して読みます。