23日、24日の両日、久しぶりに美術館ボランティアに行ってきました。この2日間は、県の文化政策課主催の「こどもたちの文化芸術鑑賞推進事業」の一環として県内の多くの中学生が県立美術館に絵を見に来るので、学校班ボランティアは全員参加でお願いしますと去年の夏前から言われていたボランティアでした。私もこの両日は、予定をあけて待っていました。23日は、浜松、森町、静岡、三島などから合計466人の中学生が来ました。私たちは午後からのご案内でしたので351人を担当しました。12時半にボランティア室に集まり、今日の流れを学校班ボランティア担当の石津先生から説明を受け、ロダン館と本館の企画展、収蔵品展をどのように生徒を引率するかの行動の流れを聴きました。いつものように少人数のグループを引き連れて鑑賞しながら説明を加えたり会話をすることはできないため、質問を受けたら答えるというやり方でした。私たちのボランティア実働時間は午後13時15分から2時間でした。私は前半の1時間はロダン館の「考える人」付近にいて、立体コーナー鑑賞ガイドの役割でした。質問はほんの少しだけ、「この像は何でできているんですか」とか、「この像は本物ですか」とか、「地獄の門とどちらが先に作られたのですか」「なぜこの像は裸なのですか」など。「考える人」のそばには腰掛けるスペースがあるので、「考える人」と同じポーズを中学生たちにやってもらいました。結構、無理な姿勢なので、喜んでやっていました(笑)。
後半の1時間は誘導係でしたので、生徒たちをエントランスから引き連れて第7室から企画展を通常の逆のコースから観るようにさせて、最後はまた7室に集める仕事と、ロダン館から荷物を置いた講堂まで引率する仕事をしました。24日は2校で297名が来る予定でしたが、三島の中学がインフルエンザのためキャンセルしたため、浜松の中学1校だけになり97名でしたので、あまり時間に追われることなくできました。後半の200名がいなくなったため、実働時間は1時間でした。2日目は私は前日と同じ場所で立体コーナー鑑賞ガイドでした。静岡県立美術館は、3月から7月まで本館が改修工事に入るので、ロダン館だけの開館になります。私は現在ボランティア2年目ですが、この活動は楽しいので継続するつもりです。昨日は車で静岡に出た夫も企画展「アートのなぞなぞ 高橋コレクション展」を観覧に来ました。2月28日までなので、是非、ご覧いただきたいと思います。最後に、エントランスに展示されている鴻池朋子さんの大作「皮緞帳」の写真を貼っておきます。実物は迫力満点です。今回面白かったのは男子と女子で興味がわかれたこと。男子はロダン館では彫像を見るよりむしろ、西尾康之さんの2016年制作のREMという3DCGを使った作品に関心が集まり、REMの前に集まっていました。残念ながら一人6分かかるので、ほとんどの生徒は体験できませでしたが。女子のほうが昔ながらの立体彫像をしっかり観ていました。