老いてなお 生き生きと しなやかに しっとりと

老いても老いずの風情で、しかしその歳らしく、しっとりとした趣を醸しだせる女性でありたい。後期高齢者の仲間入りを受け入れて

銭湯

2020-03-04 13:19:06 | 思い出

日曜日は近辺の温泉に出かける。これが銭湯であって、鹿児島市内外の銭湯は殆どが温泉である。

先日は、車を使うのもしんどい気がして、約400mほどの距離の温泉に行った。入浴料400円になっていて吃驚、何時値上がりしたのだろう。

普段の日曜日は、12キロ強の温泉場まで車で行くがそこは石鹸シャンプーなど全て揃っていて、以前から400円だった。

入浴の道具を全て持参で400円は高くなりすぎって感じがした。

総務省の経済センサス―基礎調査(平成26年)によると、銭湯数が一番多いのは東京都624軒、最も少ないのは沖縄県で2軒だったそうだ。

最近は、スーパー銭湯と呼ばれるものが人気を呼んでいるそうな。なにも持たず手ぶらで銭湯に出向ける時代と言える。

「小さな石鹸カタカタ鳴った」…神田川の世界も懐かしく思い出すものになっている。昭和40年ごろに全国で2万2000軒あった銭湯も家に風呂が備わり次々廃業し、平成の終わりごろには随分と減ったと聞く。

銭湯の番台のオバサンに数十円を払い、温泉に浸かり友達と背中の流し合いをしたのは、銭湯の一番盛んだった頃と重なる。

銭湯に行っていたころを思い出してみよう。

会社の寮に大人数用のお風呂はあったが、冬は近くの温泉(銭湯)に通うことが多かった。

ある冬のこと。私が母からもらった羽織をかけて行くと、オバサンが手を伸ばし、珍しいのを着てるねぇと、しげしげと見た。小豆色と言うか、赤紫の地に虎の絵が入っていた。私にはお気に入りの一枚だった。

何処がどうなって悪くなったか記憶しないが、いつの間にか、その羽織は母の手によって枕に変身した。

着物の虫干しのときなど思い出すことの一つである。

今日は銭湯にまつわる思い出でした。

昭和の名残を残す温泉場の写真、お借りしました。

ではまた、お会いしましょう

コメント (8)
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