このところ故あってしばらく休憩します。
ウォーキングの途中に、毎年山吹の花が咲くところがある。今は畑になっているがその外れに株があったのだろう季節になると花をつける。
群れている花が少しだけ外に出ているので、2・3本勝手に頂いてくることもある。
玄関に挿していたら、訪れた友人が「山吹は実がつくの?」と聞いた。
七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき
太田道灌と山吹の話に出てくるように実はならないそうよと私は言った。
太田道灌って名前は、詩吟を初めてから知ったくらいなのに、歌がさらっと出てくるなんて吃驚したと彼女が言った。
そこで、太田道灌が、鷹狩りに出かけ雨に降られて農家に蓑を借りに行った。出てきた娘さんは山吹の花を一枝差し出した。蓑を借りに来てるのに、怒った道灌は戻ってから、それは平安時代の有名な歌から蓑の一つもない悲しさを伝えたのだと故老から聞かされた。
恥じた道灌は一層歌の道にも励んだという話をした。
あくまでも、私はかつてどこかで聞いた話であるが(高校のとき聞いたのかな~)何故か好きな逸話で、山吹を見ると思い出す。
山吹って本当に実はないのかと思い、調べたら八重にはつかないが、普通の花には実がつくと書いてあった。私は見たことがないので見てみたい。
そのとき、この歌の出所を知った。(関心のある方はどうぞしてクリックください)
長年、出所まで知らなかったので、今回わかってよかった。またすぐ忘れるのだけど。
ではまた、お会いしましょう
先日、夕方ウォーキングの途中、不図前方を見上げると真っ青な空に白い雲。
見ると飛行機雲も見える。
なんだか久しぶりに見たという感じがした。
場所は、特別養護老人ホームや老健施設など一連の施設がある病院経営の特老横。
此処には、ちょっと興味を持って有料ホームを見せてもらったことがあり、入居者もこの雲を眺めたかな?などと独り言ちながら小休憩をした。
住宅街を少し離れているが街にも近く、この環境は私は気に入っている。
も一つ良いことに、昨年末から3階建ての病院を新しく開業された。
これまでは病院は別の地域に有ったが、私どもにとっては近いので徒歩でも行けるし、老後ほぼ確実に世話になるかもしれない施設は充実してるし、通院する病院も変えた方がいいかねなどと近所の人たちとも話したりしている。
さすれば持病の対応の通院から、もっと歳を重ね施設に入ることになっても、ここで人生を完結できると考える人が大多数で、私もその一人。
そんなことを思い出しつつ考えつつ、小休止の水分補給を終わりウォーキング再開、我が家へ向かった。
ではまた、お会いしましょう
島の友人、S子さんから先日早朝電話が来た。
電話が来るときは夕方、彼女は夕食が終わってからで、私のほうはこれから食事という時間帯が多いのだが、この日は早朝、何事だろうと訝しみながら電話に出た。
元気のない声。どうしたの?と聞くと「私を励ましてください」とのこと。
彼女のお姉さん夫妻が特老に行くことになったと泣いている。確か、そのお姉さんは80歳を超えている。30年も前、私が島に住んでいたころ婦人会活動を一緒にして随分助けていただいた記憶がある。
そのころから膝が痛いと嘆いていらっしゃった。
ご主人のほうも耳が遠くて筆談でないとできないらしい。そんな二人だから、いよいよ施設へ行くという決心をなさったようだ。
呼べば届くような近所に、姉妹で何十年も一緒に住まっていたのに・・とこの先が不安と寂しさでいっぱいのようだった。
でもねぇ、ここで考えねばならないのは、今まで通りに暮らしたら、姉さん夫妻はいよいよ動けなくなる。しかしあなたは、「その面倒を見られるか」ということがあるよ。と、冷たいようだが私は言った。
S子さん自身もパーキンソン病を患っていて、連れ合いさんの世話になっている状態だ。
夫婦一緒の部屋が空いているなら、今がいい潮時ではないのかなとも思う。入所のタイミングは、空きがなければ待たねばならない。ちょうど二人部屋が空いていると聞いた。
悲しいことだが、年齢を重ねれば、ほとんどの人が体を動かすことさえも不自由になってしまう。
かくいう私も、首が悪くて腕までも痛い。だんだん酷くなっているので、いつどういう状態になるか、この先を考えると不安は尽きない。
それでも生ある限りは生きねばならない。
彼女を慰めつつも、自分をも心で鼓舞することだった。
ではまた、お会いしましょう
午前中は介護予防施設に行き頭の体操。
午後テレビを見ていた。どの局も似たり寄ったりの話題で適当に聞いていた。
ところが、途中からコメンテーターの人たちが話しているのに、どうも聞き取りにくい。どうやらお喋りのバックで音楽が鳴っている。そう、鳴っている。
画面まで寄って行って耳を澄ますと、やはりテレビからの音だった。
何故、そんな音を出すのかよと私は不満。話を聞きたいのに、聞けたり聞き辛かったり。大筋で話は分かるが、やはりチャンと聞きたい。あのうるさい音がしなかったら聞けるのに。
耳障りなのだ。
私は時間は持っている。地元のテレビ局に電話してキー局の電話番号を聞いた。そしてキー局に電話して、バックの音を何故流してるのか、聞き取りにくいと伝えた。
話に関係ないのになぜ音楽を入れるのか。
WBCの話だったから気分を盛り上げるためだったのか。
地元局に再度電話して「聞き取り辛いと言ってください」と言った。
耳が聞こえにくいと、雑音がうるさくて肝心の言葉が聞き取りにくくなる。
補聴器を買いに行ったことがあったが、その時は「まだ補聴器をつけるほどではありません」とのことだった。少しひどくなったのかな~
これから先、だんだん不自由することが増えていくのだろうなと思ったり、歳とともに気が短くなるのかなと思ったりしている。残念なことだ。
話は少し逸れてしまったが、最近のテレビはやたらうるさい、内容があるのかなと思える番組に出会ったりする。
自分が、吟味して視聴するしかない。
ではまた、お会いしましょう