ウォーキングの途中に、毎年山吹の花が咲くところがある。今は畑になっているがその外れに株があったのだろう季節になると花をつける。
群れている花が少しだけ外に出ているので、2・3本勝手に頂いてくることもある。
玄関に挿していたら、訪れた友人が「山吹は実がつくの?」と聞いた。
七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき
太田道灌と山吹の話に出てくるように実はならないそうよと私は言った。
太田道灌って名前は、詩吟を初めてから知ったくらいなのに、歌がさらっと出てくるなんて吃驚したと彼女が言った。
そこで、太田道灌が、鷹狩りに出かけ雨に降られて農家に蓑を借りに行った。出てきた娘さんは山吹の花を一枝差し出した。蓑を借りに来てるのに、怒った道灌は戻ってから、それは平安時代の有名な歌から蓑の一つもない悲しさを伝えたのだと故老から聞かされた。
恥じた道灌は一層歌の道にも励んだという話をした。
あくまでも、私はかつてどこかで聞いた話であるが(高校のとき聞いたのかな~)何故か好きな逸話で、山吹を見ると思い出す。
山吹って本当に実はないのかと思い、調べたら八重にはつかないが、普通の花には実がつくと書いてあった。私は見たことがないので見てみたい。
そのとき、この歌の出所を知った。(関心のある方はどうぞしてクリックください)
長年、出所まで知らなかったので、今回わかってよかった。またすぐ忘れるのだけど。
ではまた、お会いしましょう