個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

やっぱりここなんですよね

2017-08-16 12:00:54 | 教室から
こんにちは。堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

夏期講習もラストスパートの時期になり、生徒たちはみんな頑張ってます。

先週、ある生徒と授業が終わった後、少し雑談をしました。きっかけは私が「読書感想文、もう書けたか?難しかったら手伝うで」と聞いたところ「すぐに終わったよ。感想文は楽やねんけど他の宿題がきついわ」といった会話から始まりました。

この生徒は歴史がとても好きで、歴史物語をこれまでにも何冊も読んでいるので、スラスラと書けたそうです。私も歴史には興味があり、そこからいろいろな歴史上の人物や出来事の話となりました。二人とも特に戦国時代と幕末が好きでしたので話題が尽きず、熱く語り合いました(笑)

この生徒は、テストの点数もとびぬけて社会がよかったですし、歴史は好きだと聞いていたのですが、予想をはるかにこえるほど豊富な知識がありました。私の知らない人物名や、戦いの名称、その人が何をしてその戦いの背景はどうだったかなどを教えてくれて、完全に生徒と先生の立場が逆転していました。

「なんで、そんなによく知ってるん?」「小学校のときに、歴史の漫画を読んで、それが面白かって全巻何回も読んだからかな」「そうなんや。それにしてもすごいで。ほとんどの中学生はそこまで知らんよ」

1時間が、あっという間に過ぎるほど楽しく話をしました。「成績が優秀な人でもここまで知らんよ。教科書に載っている人物名やいくさ名は知っていても、その人が何をしたのか、その戦いはなぜおこったのか、それぞれの思惑はどんなことであったか、その結果どのようになったのかまでは絶対に知らんよ。ホンマにすごいなー」

お世辞ではなく本当に感心しましたし、本人はとても嬉しそうでした。

小学校のときに読んだ歴史の本に加えて、学校の授業でも教科書に載っていない、いわゆる裏話などをしてくれる先生に出会えたことで、さらに歴史が好きになったらしいです。それにしても、次から次へと言葉が出てくるので、彼なら十分面白い歴史の授業ができそうです。

「社会は覚えれるねんけど、他は全然ダメやねん。特に英語はホンマにくさってるわー」と嘆いていましたが、これが学校の勉強の本質なんでしょうね。

好きなことや、興味をもったこと、面白いと感じることは、能動的に学んでいくためどんどん吸収していきます。小学校の低学年頃の子どもの中には、やたら恐竜や昆虫などち詳しい子がいるのと同じですよね。

子どもたちにいかに興味を持ってもらえるか、興味を持ちやすい授業や教え方をするのか、それが大切なのですが、これが難しいんですよね。正直私も、中学校で今の教科書に沿って授業を進めるとなると、生徒たちに興味を持ってもらう授業をする自信がありません。

よく言われることですが、これが問題なんでしょうね。たとえば歴史にしても、ひたすら人名や出来事、そして年号を覚えさせるだけ。流れも何も教えないわけですから、それで子どもたちに興味を持ってねというのは無茶ですよね。歴史本来の面白さや、歴史を学ぶ意味がなくなり、ただの暗記合戦になってしまっています。

どうしても暗記をする勉強をさせたいのであれば、日常生活や、将来に役立つことなどを暗記させればいいんです。たとえば、事故を起こしたときの対処の仕方や、怪我をしたときの応急処置の仕方など。よっぽど年号を覚えるよりは役に立ちますよね。子どもたちがよく言っている「こんなん覚えて将来なんの役に立つん?」という疑問もなくなっていくのではないでしょうか。

勉強・学校の授業=つまらないもの というのが当たり前になっていて、勉強が高校や大学に入学するための手段になっています。いいかえれば、いかに入学試験でよい点数をとれるのかのテクニックを身につけることが優先されています。そのすべてを否定するつもりはありません。社会に出て仕事をするときに役立つこともあるでしょうし、受験勉強で優秀な子どもは働き出しても優秀であることも多いでしょう。ですから多くの企業は学歴を重視しますし、それが一番効率のいい基準であることは間違いないかもしれません。

ただ、現在の小中学校の教育を見ていますと、あまりにも受験用の勉強に偏りすぎていて学ぶことの楽しさがほとんどなくなっているように感じます。社会はこれだけ変わってきたのに、あいかわらず学校は何十年も同じことを教えている。興味を持てない子どもが増えてきているのは当たり前ではないでしょうか。

学校教育の根本からの改革を望んでいますが、簡単にはいかないでしょう。こういった状況の中で、ここ数年間の私の課題は、いかに生徒たちに勉強に関心をもってもらうかなのです。早い段階で勉強はしんどくてつまらないものと決めつけてほしくないのです。何かを学んでいくこと、知ることというのはもっと楽しいことのはずなんです。ですから、なかなか難しいことですが、勉強の入り口を難しくするのではなく「楽しく学ぶ」ことをすべての生徒に経験してもらえるよう日々工夫しながら指導していきたいと思っています。

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