個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

ありがとうを忘れずに

2017-08-26 13:23:02 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

ONE-Sには塾の近くだけでなく、かなり遠いところから来てくれている生徒もたくさんいます。電車で通っている生徒も多く、中には片道1時間以上かけて来てくれている生徒もいます。特に夏休み中は、めちゃめちゃ暑く、駅から塾に歩いてくるだけでも大変だと思います。

人って、同じ状況が続くとそれに慣れていき、これは環境に順応していくという人間のいいところなのですが、いつの間にかその状況を当たり前だと思いがちです。たとえば、子どものときは家に住んでいること、ご飯を作ってもらい食べさせてもらっていること、洗濯や掃除などをしてもらっていること、たまに手伝うことがあるにしても、ほとんどの子どもはそれを当たり前だと思っているのではないでしょうか。それが成長し、家を出て1人暮らしするようになると、その大変さに気づき、「ああ、今まで本当にありがとう。こんなにも大変なことを、ずっと自分のためにしてくれていたんや」とわかるのです。

仕事も同じです。一生懸命就職活動をして、何度も失敗を繰り返し、時には諦めそうになりながらも必死で頑張り、そうしてようやく就職が決まったときは、ものすごく嬉しく、そして自分を採用してくれたことに感謝し、その恩返しとして一生懸命働こうという気持ちで働き始めます。ですが数年経過すると、そういった気持ちもだんだんと薄れていき、仕事を惰性でしている人も多いのではないでしょうか。

私の場合も、ここで何度か書いているように、どちらかといえば仕事を見つけるのに苦労した方ですので、仕事を始めたときは言葉では表せないほど嬉しかったです。この時の気持ちをずっと忘れないでいようと、そのとき思いました。

ですが、私もときには今の状況が当たり前のように感じてしまうことも正直あります。この仕事でよかったと思えるのは、そういうときには必ず生徒たちが私に気づかせてくれるのです。

ONE-Sの通常授業は90分です。一番遠くから来てくれている生徒は往復で2時間以上かけて、90分の授業を受けに来てくれているのです。「時間はかかったけれど、今日も塾に来てよかったな」と絶対に思ってもらいたいという気持ちになります。

また、以前塾に来てくれていた生徒が、遠くに引っ越すことになりました。生徒も保護者の方も残念がってくださっただけでなく、ちょくちょくメールをしてくれたり、また大阪に用事があって戻られたときには、タイトなスケジュールの間にわざわざ塾に寄る時間をとって会いにきてくださったりしました。とっても嬉しく、ありがたかったです。

そして、ONE-Sではお月謝を直接手渡しでいただいています。保護者の方々が一生懸命働いて得たお金を、私を信じてお支払いしてくださっているのです。それがわかるからこそ、いただいているお月謝以上の成果を出していこうと強く思います。

こうして考えると、塾の講師という仕事は、お客様(生徒や保護者の方)との距離がとても近いため、有難さをたえず感じることができる仕事なんですね。

これからも、生徒や保護者の方との繋がりを大切にしていきたいと思います。そして、この仕事に誇りを持っているからこそ、子どもたちのことを考えていないような、教育制度や学校のあり方などがあれば、どんどん疑問や批判を訴えていきますし、より良い方向に変わっていくように活動していきたいと思っています。


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