こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
私たちは生活している中で、いろんな情報を手に入れることができています。しかも友人との会話や何気なくつけていたテレビなどから自然と頭の中に入ってきます。こうしたたくさんの情報の中から、特に気になることやもっと知りたいことがあれば、本を買ったり、インターネットで調べたり、講演会を聞きに行ったりと積極的に情報を集めますよね。
私も塾の講師ですので、よりよい指導ができるようにと様々な教育問題について調べたり、講演会や勉強会に参加して知識を増やしたりしています。「なるほど、そうなんや」と新しい発見で役に立つことが多いのですが、それらをすべて正しいものとして疑いもなく受け入れることはしないようにしています。
小中学生をもつ親なら、「子どもの勉強について」「子どもの将来の就職について」「大学について」など、これらの情報にはとても敏感ですよね。もちろんこのことは、まったく悪いことではなく、子どものことを気にかけてあげないような関わり方と比べると、子どものためにいっぱい情報を集めようとすることは素晴らしいことです。ですが、いつも書いているようにバランスが大切なんです。
わかりやすいところでいくと、よく「子どもを東大に合格させた親の勉強のさせ方」「東大生の勉強のしかた」「東大生の勧める本」みたいなものがテレビなどで紹介されますよね。確かに現実に東大に合格しているわけですから、なんらかの相関関係はあるのでしょう。ですがそれをバイブルのように信じて、子どもにそれをさせても同じ結果が出る可能性は極めて低いでしょう。なぜなら生まれ持った能力、性格、環境すべてが異なる人間なのですから、違う結果になるのは当たり前なのです。
それでも東大に合格することが人生の最大目標であり、そこがゴールだと考えているのならば、そういうのを信じてそれを実践するのがもしかしたら一番の近道かもしれません。ですが、そうじゃないですよね。私が言いたいのは、東大生や東大生を持つ親が紹介する勉強方法が間違っているとか、信じてはいけないとかいう話ではなく、光の部分だけ見ていてはいけないということです。
東大生や東大を卒業した人の中には、これまでの人生をものすごく後悔している人もいるかもしれません。勉強ばかりではなく、もっと他のこともしておけばよかった。本当は別の人生を歩みたかった。こんな人の声はあまり表にはでてきません。私たちの耳に届いているのは、光の部分だけで影の部分は届いていないのです。だから、そうすることによるリスクやデメリットではなく、メリットの部分だけに注目してしまいます。
「昔、ちょっとヤンチャしてたけれど今はちゃんと働いているよ。でもヤンチャしてた時期があってその経験を生かしてるから成功してるんや」これもよく聞きますね。「暴走族やヤンキーとして若いころ騒ぎまわっていたから今があるんや」と聞いて「そうやなあ。人間少しくらいヤンチャしてた方がいいかもな」なんて、そんなことありませんよ。確かにそういう生活をしていた人の中には、社交性が発達し、人脈が広がり社会に出て満足する生活を送れている人もいるでしょう。ですが、その後ろには、「なんで俺は若い時にあんなことしていたんだろう。もっと真面目に勉強しとけばよかった。もっと真面目に生きていればよかった」と後悔している人もその何倍もいるのではないでしょうか。ですが、そんな人の声は表には出てきません。
右脳を鍛えることが大切だと広まれば幼児教室に通い、水泳がいいとなればスイミングスクールに通い、大学受験に有利だと聞けば中高一貫校の受験をし、私たちはこうした情報に流されやすくできています。それらが間違っているわけではなく、おそらくほとんどの情報は効果もあり、正しいことの方が多いのでしょう。しかし、その良い面だけを見るのではなく、デメリットもしっかりと考えてから決めていくべきだと思います。
こんなテレビ番組があったような気がしますが、成功した人の話を聞くだけではなく、失敗して後悔している人たちの話を聞くことも大切だと思いますし、私はこちらの方がより貴重なように思います。失敗して後悔している人は話したがらない人が多いですから、その人の話を聞ける機会も少ないのです。そうすると自動的に光の話ばかりを聞くような環境になってしまいます。
学校などでも講演で来てもらう人は、有名な成功者がほとんどです。しかし、「こんなことしてたら、こんな苦労をすることもあるんだ」「華やかに見えていた世界だけど実際はこんなに厳しいものなんだ」そんな影の部分を大人ではなく、子どもに教えていくことも、とても意味のある大切な教育ではないてしょうか。
ONE-SのHP
私たちは生活している中で、いろんな情報を手に入れることができています。しかも友人との会話や何気なくつけていたテレビなどから自然と頭の中に入ってきます。こうしたたくさんの情報の中から、特に気になることやもっと知りたいことがあれば、本を買ったり、インターネットで調べたり、講演会を聞きに行ったりと積極的に情報を集めますよね。
私も塾の講師ですので、よりよい指導ができるようにと様々な教育問題について調べたり、講演会や勉強会に参加して知識を増やしたりしています。「なるほど、そうなんや」と新しい発見で役に立つことが多いのですが、それらをすべて正しいものとして疑いもなく受け入れることはしないようにしています。
小中学生をもつ親なら、「子どもの勉強について」「子どもの将来の就職について」「大学について」など、これらの情報にはとても敏感ですよね。もちろんこのことは、まったく悪いことではなく、子どものことを気にかけてあげないような関わり方と比べると、子どものためにいっぱい情報を集めようとすることは素晴らしいことです。ですが、いつも書いているようにバランスが大切なんです。
わかりやすいところでいくと、よく「子どもを東大に合格させた親の勉強のさせ方」「東大生の勉強のしかた」「東大生の勧める本」みたいなものがテレビなどで紹介されますよね。確かに現実に東大に合格しているわけですから、なんらかの相関関係はあるのでしょう。ですがそれをバイブルのように信じて、子どもにそれをさせても同じ結果が出る可能性は極めて低いでしょう。なぜなら生まれ持った能力、性格、環境すべてが異なる人間なのですから、違う結果になるのは当たり前なのです。
それでも東大に合格することが人生の最大目標であり、そこがゴールだと考えているのならば、そういうのを信じてそれを実践するのがもしかしたら一番の近道かもしれません。ですが、そうじゃないですよね。私が言いたいのは、東大生や東大生を持つ親が紹介する勉強方法が間違っているとか、信じてはいけないとかいう話ではなく、光の部分だけ見ていてはいけないということです。
東大生や東大を卒業した人の中には、これまでの人生をものすごく後悔している人もいるかもしれません。勉強ばかりではなく、もっと他のこともしておけばよかった。本当は別の人生を歩みたかった。こんな人の声はあまり表にはでてきません。私たちの耳に届いているのは、光の部分だけで影の部分は届いていないのです。だから、そうすることによるリスクやデメリットではなく、メリットの部分だけに注目してしまいます。
「昔、ちょっとヤンチャしてたけれど今はちゃんと働いているよ。でもヤンチャしてた時期があってその経験を生かしてるから成功してるんや」これもよく聞きますね。「暴走族やヤンキーとして若いころ騒ぎまわっていたから今があるんや」と聞いて「そうやなあ。人間少しくらいヤンチャしてた方がいいかもな」なんて、そんなことありませんよ。確かにそういう生活をしていた人の中には、社交性が発達し、人脈が広がり社会に出て満足する生活を送れている人もいるでしょう。ですが、その後ろには、「なんで俺は若い時にあんなことしていたんだろう。もっと真面目に勉強しとけばよかった。もっと真面目に生きていればよかった」と後悔している人もその何倍もいるのではないでしょうか。ですが、そんな人の声は表には出てきません。
右脳を鍛えることが大切だと広まれば幼児教室に通い、水泳がいいとなればスイミングスクールに通い、大学受験に有利だと聞けば中高一貫校の受験をし、私たちはこうした情報に流されやすくできています。それらが間違っているわけではなく、おそらくほとんどの情報は効果もあり、正しいことの方が多いのでしょう。しかし、その良い面だけを見るのではなく、デメリットもしっかりと考えてから決めていくべきだと思います。
こんなテレビ番組があったような気がしますが、成功した人の話を聞くだけではなく、失敗して後悔している人たちの話を聞くことも大切だと思いますし、私はこちらの方がより貴重なように思います。失敗して後悔している人は話したがらない人が多いですから、その人の話を聞ける機会も少ないのです。そうすると自動的に光の話ばかりを聞くような環境になってしまいます。
学校などでも講演で来てもらう人は、有名な成功者がほとんどです。しかし、「こんなことしてたら、こんな苦労をすることもあるんだ」「華やかに見えていた世界だけど実際はこんなに厳しいものなんだ」そんな影の部分を大人ではなく、子どもに教えていくことも、とても意味のある大切な教育ではないてしょうか。
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