台風 逡巡 討ち入り 禁止町
連休、帰阪しようかと思ったが、東京帰りが台風の嵐かも・・・ 今回は断念。
土曜朝、曇り空から陽射しが見え始める。
部屋ん中いても仕方ないんで出かけましょうかね。 秋の秩父なんかどうでしょ?
駅へ向かうと何とも怪しい雲行き。
2時間かけて行った先で雨に降られるなんて・・・ 行ってしまえばもちそうだし・・・
自身の優柔不断と空の優柔不断の相乗効果で決められない。
駅まで行って引き返し、自転車で浅草方面でも行ってみることにした。
南千住汐入タワーから墨田川を望む。
これってどんなタワーなんだろうね? 廃材を集めたような作りである。 隙間だらけなんで換気は申し分ない。 栄螺堂方式で階段もない。 なかなかだね。
高層住宅群となっている。
南千住の駅近くは小塚原刑場跡である。 江戸期の巨大刑場だ。
近所の泪橋は連行される科人と泪の別れをしたからとか・・・
もちろん極悪でそれしかないという者もいたかもしれない。 しかし、濡れ衣だってあったかもしれないね。
殺人事件があったとき、動機のありそうな人間の床下あたりに新しい血痕のある出刃でも放り込まれたらもうおしまいだ。
たとえ、犬猫や魚の血だったとしても・・・
刑場というのはどこにでも置かれるわけじゃないそうだ。
古来は刑法概念の一般予防、 わかりやすい言い方をすれば「見せしめ」の要素が強かっただろう。
すると人目につきやすいという要素が求められる。
だけど、街なかというのもなんである(西洋では街の中心に置く傾向があるとか)から街道の出入り口、また、事後の片付けを容易にするため川なり海なり水辺が選ばれると・・
刑死者の遺骸は、深い穴に葬られるでもなく、申し訳程度に土をかけられただけだったので、犬猫やカラスなどが掘り返して貪ったり、雨が続くともともと薄い土が流れて異臭が漂ったとか・・
死してなお、「ご威光」の表現者にされたみたいね。 恐ろしい世だ~(´皿`;)
浅草に入る。
ここにも怖いものがある。
聖天様。 象頭人身の歓喜天様のことだよね。 単体象と双身抱合の造像例がある仏教天部の神?様。
もとはヒンドゥーの神シヴァとその妻パールバティーの子ガナパティが仏教に取り入れられたものらしい。 ガナパティとは大軍を司る者の意とか。
なぜ、怖い?
この神さま、熱心に信心する者には除障礙神として功徳をもたらすが、信心の薄い者には障礙神(しょうげしん)としてひどいたたりをなすとか・・・
要するに生半可な祀り方しちゃあかん、 だめよ~だめ、だめ・・ということらしいね。
浅草を越え、墨田を渡って両国。
吉良様のお屋敷跡がある。
今やこれっぽっちだけど、当時は表・裏から討ち入って、それでもどこに居るのかわからんような大豪邸だった。
そして、討ち入りの邪魔をさせまいと ”なんびとたりとも通さんぞ~♪” と俵星が橋のたもとで用心棒だったんだよね~ (俵星はほんとは架空人物)
武士の世というのは怖いものだ。
今だったら集結した時点で凶器準備集合、もちろん銃刀法違反、住居不法侵入、建造物毀損、殺人及び暴行致死、騒乱・・・ 罪状満タンといったところでしょうね・・・
吉良家というのは非常に格式の高い家だった。 だから「高家」なんだけど。
室町の足利将軍家が政権継続ができない事態となった場合、今川(あの桶狭間の)が継承し、次順位が吉良だとか・・・
吉良上野介は名君として慕われていたとも・・・
討ち入りは、その前の刃傷沙汰も含めて大奥の陰謀、そんなストーリーが、葉室麟の「花やちるらん」面白いね。 確かにスッキリする。 真相かな~?
錦糸町まで行って帰路に就く。
このあたりはやっぱり東京じゃなくて江戸だね。 あ~近くにうなぎ屋があるな~ このにおい・・よだれ~
錦糸町のツリーは大きい。
そしていか焼きのにおいがする。
厳しい町でもあるらしい・・・
見上げれば青空。 秩父行っても良かったかな~ と今更・・ ま~いいか
水上の景色に出会う。
絵かきさん達が群れている。 立ち止まっているとふと声をかけられる。”どうだ、下手でしょう”
いやいや、人柄のにじみ出たような優しいきれいなできですよ。
今日の一つの後悔。 絵とその笑顔を撮らせてもらえばよかったにゃ~ 殺人まがい続きの中でホッとタイムでした。
この橋、かんざしがたくさんなんですよね・・・ どんな言われ。
腹へった(☓☓)
喜多方ラーメンってこんなうまかったかな~
家でもラーメン食うぞ! とかっぱ橋でにんにく絞り買おうかと思ったんですが・・・だめ・・ごった返しですね。 とてもお店を探せません。
東本願寺を見て帰ります。
1日過ごしちゃったな~ 台風どうなるんだろう。
豪壮だにゃ~