オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

新型コロナ闘病記

2023年11月22日 | COVID-19


 記事のタイトルから分かるように,ついに自分も新型コロナウイルスに感染した.ところで,この写真はコロナが発症する前日に撮った10月末の和束町の風景だ.急に寒くなったころで,寒い中オートバイで走り回っていて,特に前兆のような症状はなかった.記憶が新たなうちに美しい和束町の風景を添えて,苦しかったときのことを書き留めておきたいと思う.



 翌日,喉が痛くて声が出にくいといった感じで,さらに午後になると熱も少し出てきたので,会社を早退して風邪薬を買って,その日は早目に就寝した.この時までは寒い中,オートバイに乗ったので珍しく風邪を引いたのだと勝手に思い込んでいた.ところが翌日になると,唾を飲み込むだけで喉に激痛が走るほど症状は悪化していた.水を飲むにも当然,喉に激痛が走るし,外から喉仏を手で触っただけでも痛くて辛かった.この時点で,風邪ではなくコロナであることを自覚した.



 ワクチンも4回接種していたし,これまでコロナにかかることもなく,どこかに油断があったのかもしれない.これまでにない喉の痛みに得体のしれない恐怖を感じたし,会社を風邪で休み続けるわけにはいかないので,発熱外来を受診することにした.幸い,別件で日ごろお世話になっている近所の医院が発熱外来に対応していて,営業時間外に医院の外でインフルとコロナの抗体検査を行った.結果は、やはり予想通りコロナが陽性だった.先生に喉を見てもらったところ,あまりの腫れに驚かれ,痛みに同情される始末だった.



 ご存じの通り,コロナは治療薬がないので,喉の痛みや咳,痰を和らげる薬を処方いただいくことになった.喉の痛みを和らげるのは鎮痛剤だったが,6時間おきの服用とのことだった.とにかくこの薬がよくきいて,6時間おきに服用するのが待ち遠しかった.とはいえ,受診後も症状は悪化する一方で,喉の痛みに加えて咳をすると痰に血が混ざるまでになった.ここで初めて救急車という言葉が脳裏に浮かんだ.やけくそで,シャワーを浴びてみると,湯気で喉がすごく楽になることを発見した.



 湯気がたくさん出るような食べ物を口に入れると,何とか食べることができるし,水もためらいなく飲めるようになったので,薬の服用と合わせることで,4日間ほどでこの地獄から解放されることになった.これでは持病のある人や高齢の人が亡くなってもおかしくないと合点した.会社は1週間以上休んだし,これほど酷い風邪を引いたこともなかったので,いい勉強をさせてもらったと思っている.コロナはただの風邪ではないし,すぐ隣に潜んでいることを忘れてはならない.



 医療機関の方の対応や薬がなかったら,健常な自分でさえも死んでいたかもわからない.医療機関の方には頭が下がる想いだし,健康であることのありがたみを改めて思い知らされた苦悶の数日間だった.

コメントを投稿