
トイレ休憩がてら、紀北町の始神さくら広場に立ち寄る.ここは、熊野古道である始神峠登り口の起点で、駐車場とトイレ、自販機が併設されている.2年ほど前に始神峠を訪れてから重宝させてもらっている.そして、広場の前には三浦海岸が広がっていて、大きな波音が聞こえてくる.

始神さくらの広場という名前が付いているだけあって、桜の名所として有名だけど、わたしが訪れた時はほとんどが葉桜になってしまっていた.ところが、海岸の手前にある一本だけはきれいな桜の花を咲かせていた.

なぜこの一本だけが、まだ花を咲かせているのだろう.不思議な感じがしたが、少なくともソメイヨシノではないようで、見たことのない種類の桜だった.桜の紅白と新緑の緑、そして三浦海岸の青い海の競演が、とてもさわやかで気持ちがよかった.

桜を見て気持ちが高揚したのか、これまで降り立つことのなかった三浦海岸の岸辺を歩いてみた.この日は寒くはないけども風が強くて、海岸には大きな波が何度も打ち寄せていた.まるで海が春の訪れを喜ぶように.
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