
2022年の8月はコロナウイルスの第7波と悪天候のワンツーパンチにより,悪夢を見ているような30日間だった.まとまった休みが取れたお盆休みも,まともに晴れたのは1日だけだった.その8月も終わり,2022年も残すところあと4か月になってしまった.

今だ不穏な天候が続いているけれど,お盆休みの唯一晴れた日に訪れた熊野の波田須海岸の写真を見ながら記憶を辿っていくことにしよう.あの日の海沿いはとにかく湿度が高くて,じっとしているだけで全身から汗が噴き出してくるようなひどく蒸し暑い日だった.

コロナウイルスの第7波を考慮して帰省するのはやめたし,連日の雨で自宅に独りで籠りっきりだったので,この蒸し暑さはわたしにある種の爽快感をもたらしてくれた.さわやかな青空に,群青色の熊野灘,そして徐福の宮の青々としたクスノキが,見慣れたはずなのにとても新鮮な感じで目に映った.

汗かきかきしながら,写真を撮ったり,景色を眺めていると紀勢線が颯爽と駆け抜けていく.5月の連休に八鬼山峠越えをした後,あの列車に揺られて達成感を味わっていた記憶がありありと思い起こされた.悪夢のような月にあって,至福のひと時だった.
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