日本の裏側も裏側、アルゼンチンまで、飛行機で36時間かかる。竹内ひとみさんのお父さんは、大工さんとして、スペインに渡り、アルゼンチンに行き日本人の奥様とともに、5人の子供を育てた。2番目に生まれた、ひとみさんは、26歳の時に日本に来て恋愛をし、二度目に来た時、求愛されて結婚をした。15年間同じ仕事を続けてきた。夫と二人で働き、5年後に榛名町に家を建てた。もう15年間アルゼンチンに帰っていない。電話はいつもしているとの事。お父さんは他界したが、お母さんと兄弟4人と姪甥はアルゼンチンで暮らしている。仲の良いひとみさん夫婦だが、時にはけんかもあるという。”私、帰る。”どこへ?”アルゼンチン。”じゃ、自分もアルゼンチンへ行くよ。”と仲直りするという。ひとみさんはカッコ良い外車に乗っている。あのクルマ欲しいとちょっと言ったら、ご主人が勝手に注文してしまったそうだ。ひとみちゃんが貯金が無くなっちゃうよ、と言うと、自分がいっぱい働くからいいよと言った。そのクルマはアルゼンチンで作られているクルマで、ひとみさんは懐かしかったのだ。ひとみという名にピッタリの美しい瞳をもつひとみさんは、ベリーダンスをやっている。こんな結婚も幸せそうだ。
坂口せつ子
2003年平成15年9月18日
高崎市民新聞より転載
坂口せつ子
2003年平成15年9月18日
高崎市民新聞より転載