ぱわふるマドンナの養成コースはスケジュール全部受けられる他に、スケジュール以外の時間、無限に予約でレッスンが受けられます。一般コースの方は有料ですが、希望があれば一緒に受けることができます。このブログで予約状況をお知らせしますので、養成コースの方はもちろん一般コースの方もお待ちしています。*明日12日11時半から1時間高崎スタジオ。*桐生断食道場18日18時から1時間。
去年の今日、88歳の母は桐生の厚生病院で腸閉塞の大手術を受けたが、奇跡的に回復し、薬も点滴もなく、私の手元で、ベッドにすわったまま、やすらかな顔で、ともしびが消えるように、冷たくなりました。89歳の誕生日まで、あと10日だった。私にとって母との最後の時は宝物だ。精一杯やったつもりだけど、もっと声をかけるんだった、とか手足をもっとさすってあげたかったとか、、、。今はその思いを今私の周りにいる人に注ぎます。母は、老衰状態になって、私の手元に来るようになって、少しずつ、言葉が少なくなりました。母は詩人でした。もっと元気で会話ができるときにもっと話したかった。老衰状態になってから、わたしが母に朝、”おはよう”と声をかけると、”おはよう”と小さい声で挨拶しました。身体をきれいにしてベッドに座らせ、外を見せ、”おかあちゃん、今日もイイ天気だよ”というと”おてんとさまはすごいんだよ。み~んなをいいこだ、いいこだ、って褒めてんだよ!”と真剣なまなざしで、言いました。そのへんの”ちり”を拾って、”ごみだって一生懸命生きてるんだよ”と力を込めて言ったり。。。是非みなさんも大切な人と、すてきな時間をたくさんすごしてくださいね。母と私の最後の会話は去年の昨日朝の”おかあちゃん、おはよう””おはよう”でした。この写真は去年の5月、チャンスは二度とないと思い、母の生まれ故郷酒田に母を軽自動車に乗せて行ってきました。意識のないはずの母のねたきりの姉の手をにぎり、母が”又来るからね”と何度も言っていました。雪の残る美しい鳥海山が窓の外で母88歳母の姉92歳の一生を見守ってきたかのようでした。
スタジオの前で大きなエンジン音が聞こえた。120万円で購入したポルシェを、とことん知り尽くし、レース車として改造し大会でグランプリを獲得した”井桁くん”ポルシェ関係の雑誌に"ナイジェル井桁”という名前で取材を受け、載っている。彼とは7、8年前に知り合い、時々スタジオに来てくれる。カーレースをするなんて、ただスピード狂のイメージしかなかった私は、彼の、走る車への知識と、その車の機能を最大限生かしきるための研究というか、工夫に驚かされた。時速100キロで走っていて何メーターで停まるのか、晴天、雨天、カーブ、タイヤの温まり具合、すべての条件で変わる。彼のポルシェはノーマルで1260キロある。それを320キログラム落とした。人間6人分が、ただ走るためにはいらないとうことだ。ドア1枚で10キロも落としたという。最近スポンサーが付き、計70万円をかけて、中も外もエンジンルームまでピンクに塗り変えた。そのスポンサーのひとつ”さむらいジャパン”の文字が後部に入っている。礼儀正しいさわやかな井桁くん。スタートする前の緊張感が、小学校の運動会の”ヨーイドン”の時と同じ気分で大好きなんだ。と言った。
坂口せつ子
2003年平成15年10月2日木曜日
高崎市民新聞連載より転載
坂口せつ子
2003年平成15年10月2日木曜日
高崎市民新聞連載より転載